色によるブランディング

今週は、時間の合間を利用して、ある証券会社主催のセミナーに参加していた。この証券会社。2色をブランドのカラーに使用して、セミナー会場のあちらこちらにその色を使っている。嫌味にならない程度に…。

メイン会場では、スピーカーが話す壇上の背後に、曲線と直線からなる、ほどほどモダンでなかなか良く出来たオブジェというべきか、パネルが上からつるされていた。色はその2色が中心だ。そのパネル、そこそこお金がかかっていると推察された。

会場で配られるネームタグ、書類を運ぶためのバックも、その2色が嫌味にならない程度に使われている。もちろん、ボールペン、ノートパッド、などの類もその2色だ。ノートパッドのリングにも。うねうね、とした紙を束ねている部分にも色が付いていたのには少し驚いた。究めつけは、ランチボックスと一緒に配られるペーパーナプキン。それからセミナー中に小腹が空いたときに食べてください、と置いてあるジェリーべりーだ。

ジェリーベリーはどことなくチープな感じがしてならないが、それを逆に使って大袈裟な感じをなくし、しかも色で楽しませるというのは、思いもよらなかった。

僕はマーケティングの専門家ではないので、こうした効果がどの程度のもので…、それは例えば心理学的な見地からというのも含めて…、というのは分からないが、「この色と来ればこの会社」と思ってもらえることが一つの目標だということはよく分かる。少なくとも、あのセミナーはこういう会場だったなー、という記憶を残すことで、似たようなことをやっている会社間との差別化を図っているようにも思える。

そして「この色と来ればどんな会社を思い浮かべますか?」というのは、単に遊びで考えるだけでも意外に楽しい。黒、白、黄色…。どんな会社を思い浮かべますか?

ところで、こんな風に色を並べると、名古屋に住んでいた僕はどうしてもこの商品のことを思わずにはいられません。




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