2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

やはり資本か・・・新興国投資と日本の再生

昨日はテレ朝の報道ステーションで、ジャーナリスト財部誠一さんの台湾レポートというコーナーがあった。これまで見てきたNスペでも、資本が成長分野に届くことの意味と威力を感じていたのだが、この日の台湾報告も全く同じ感想をもった。例えば、台湾で、…

NHKスペシャルを見て 〜 中東の国家戦略から学ぶ

昨日も前回に続いてやっていました。今回のテーマは、灼熱アジア第2回、中東砂漠の富の争奪戦です。再放送は31日(火)の午前0:15から。前回と同様に、技術力に優れた日本企業が、その先行者メリットと競争力を、どうやって国際社会で活かしていくかという視…

書評 〜 フリーフォール、グローバル経済はどこまで落ちるのか

フリーフォールとは、2007年以降の金融危機を発端にした経済の急降下を示す様子である。金融危機は、アメリカの住宅バブルの崩壊に端を発したもので、そこに至るまで、市場や金融機関に自由裁量を許した世の中の流れと、政府やFRBなどの規制当局に対して、批…

応援します! 〜 人形町そよいちの洋食

僕にとって、人形町は親子丼よりも洋食屋さんの街。以前から良く行くのはキラク。今日、ご近所の人から、元キラクの職人さんたちが近くでお店をやっていると聞いて、さっそく食べにいった。お店の名前は「そよいち」。何とも訳ありの話だそうで、家に帰って…

調べてみようかな? 〜 ベンチャーキャピタルに復活の動き

2010年8月31日号のエコノミスト誌に、「ベンチャービジネスに資金供給再開の動き」という記事があって、興味深かった。それによると、「再開の動き」の象徴として、エッジキャピタル社(UTEC)が2010年6月に約76億円のファンドを集めたことが紹介されている…

自炊のお供 〜 裁断機を使ってみた!

先日届いた裁断機を使って、自炊をやってみました。自炊とは、「紙媒体の書籍や書類を電子化する」ことです。最近のスキャナーは高速かつ動作が正確で、例えば僕が使っている富士通さんのScanSnap S1500は、読み込みが速いし場所も取らないので、作業がはか…

書評、緑の帝国 〜 世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム

少し前に「貧困削減と世界銀行」という書評の中で、「世界銀行と米国の関係について気になる」と書きましたが、それに対する1つの見解が、この「緑の帝国」から得ることができます。ただし、本書は米国について焦点を充てたというより、世界銀行の組織に注目…

NHKスペシャルを見て 〜 アジアの中の日本を見る

昨晩やっていた特集灼熱アジア第1回、タイ、“脱日入亜”日本企業の試練は、なかなか面白かった。次回再放送は8月24日深夜0:15からだそうです。途中から見たので、全体の印象は語れないのだが、それでも タイの企業が日本企業を買収 そのタイの企業が不採算の…

経済財政報告(経済白書)を使った勉強法

内閣府が年に1回、経済財政報告(昔の経済白書)を出しています。書店で、綺麗な表紙付きの印刷物が買えますが、内閣府のネットで全文を読むこともできます。ファイルが分かれていて、面倒くさいけど・・・。ここ10年ほど、資産運用の仕事をしてきましたが、経…

仮定に頼るのは良くないなあ 〜 書評、老後に本当はいくら必要か

このタイトル、ついつい手に取りたくなる本ですよね〜。金融村出身の著者の経歴はすごいし、ハイリターンの金融商品は疑おう、と主張するあたり、資産運用をもっと大きな視点で考えるのに良い本だと思って読みました、が・・・。「本当はいくら必要か」と言って…

熱い気持ちをチャージ 〜 書評、国際貢献のウソ

国際貢献をするNGOについて知りたい、と思って偶然手にとった新書。著者の伊勢崎さんは、プラン・インターナショナルという国際NGOに身を置き、シオラレオネなどの紛争国に行って、現地の人を登用しながら仕事を進めていく。NGOや国際機関に限らず、外資系で…

ほどよい入門書、書評〜貧困削減と世界銀行

マイクロ・ファイナンスに興味があるのですが、もっと大きなレベルでは世界銀行(世銀)があるなあ、と思ってこの本(2004年発行)に出会いました。貧困国の経済をよくするにはどうしたらよいか?先進国が行う行動は、開発援助(融資)なのですが、その際に…

後出しじゃんけん?書評〜エコノミストを格付けする

以前に紹介した「日本経済新聞は信用できるか」の著者の東谷暁さんの別の本です。こちらの方が先に出ていて、結構反感を勝っているようです。東谷さんはジャーナリストなので、後出しじゃんけんではないですよね。(エコノミストと同じ土俵でじゃんけんする…

大きな政府と小さな政府に見るわれわれの選択

「大きな政府」と「小さな政府」を論じる場合、(1)国民あたりの税金を対GDPで見る(租税負担率)のと、(2)政府支出を対GDPで見る、考え方があるそうです。(1)も(2)も「1年間では」というフローの数字です。一方で過去の積み上げである、ストッ…

書評というより感想です〜「悪文」を読んで

悪文 第3版作者: 岩淵 悦太郎出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1979/11/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (12件) を見る1960年に初版、僕が読んだ第3版は1979年に出ている多くの人に読まれている本。「悪…

これならできる〜インターンシップの企画

六本木のアカデミーヒルズに行くと、最近インターンシップ研修にでくわす。内容は残念ながら、外からはうかがえないが、2日間のセミナーはおそらく参加型だろう。隣の会場から拍手が頻繁に聞こえることから、グループ毎にプレゼンテーションが行われているよ…

Unconstrained Equity 〜 ベンチマークにとらわれない株式投資

先日の記事「デフレ下の資産運用術?」で、デフレが進む日本などの先進国では、TOPIXなどの市場インデックスをベンチマークとして採用し続けることは、果たして効果的なのだろうか、という話をした。既に多くの企業が消費を刺激できずに苦しんでいる。景気刺…

書評〜民の見えざる手〜デフレ不況時代の新国富論

民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論作者: 大前研一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/07/14メディア: ハードカバー購入: 5人 クリック: 59回この商品を含むブログ (29件) を見る大前研一さんの本である。複数の雑誌に掲載された記事を集めたとあ…

デフレ経済下の資産運用術?

デフレ経済は構造的な変化をあらわしている。労働人口の減少(少子&高齢化)、長い消費社会の結果行き着いた充足感、将来の不安に備えた貯蓄志向、など。このブログでも、そうした見方を主として書評を通じてなぞってきた。現在か近い将来が歴史的な転換点…