起業して5年

47歳で起業して5年が過ぎました。

 

この5年、実にさまざまな困難がありましたが、会社をつぶさずに何とか生き残れました。

 

過去5年が大丈夫だったからと言って、この先の5年/10年が大丈夫である保証はまったくないので、過去を文章にすることをずーっと躊躇していました。しかし、今後の自分のためにもなるかもしれないという思いが強まり、5年が経った節目もあって、ここで文章にしてみたいという気になりました。

 

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いま僕は、東京都でOla Pilates Studioというピラティス教室を経営し、教室で教える仕事をしています。

 

47歳までは金融機関に勤める会社員だったので、いわゆる「脱サラ」です。

 

運動業界は、ユーザーとしての経験しかなかったので、いわば素人が資格を片手にはじめた仕事でした。

 

今の自分が5~6年前の自分に出会ってアドバイスするとしたら、「起業は甘くないよ」というありきたりの言葉です。

 

金融機関に勤めていたので、借金のメリットデメリットや利益率などの計算は分かっていたはずでした。部門の長も務めていたので、経営計画や投資の判断についても経験があったはずでした。しかし、実際の起業は果てしなく泥臭く、そして計画通りにはいかない世界です。

 

愛情を込めて経営しているOla Pilates Studioは、支店のない小規模なお店です。従業員も、僕と妻、そして事務手伝いとして妻の母が勤める家族経営の会社です。

 

当初は2店目を出店し、教室の指導法や運営などをメソッドとして確立させ・・・などの夢もありましたが、自分たちの目が届く範囲内のサイズにとどめることにしました。

 

昨年あたりから、教室の予約がほぼ埋まり、新規のお客さまには入会を待っていただく場合もあるようなお店になりました。

 

しかし、この状態は結果論であって、そこへ至るまでのいろいろな試行錯誤や、思考の変化について書いていこうと思います。