空間を維持すること

この間の週末、そして今日と、リフォーム業者さんと現地にて打ち合わせを行ってきた。

前のオーナーさんが引越した後で、始めて行う打ち合わせ。リフォーム業者さんが、あれこれと測量している傍らで、自分たちも測量をし、写真をパチパチっと撮っていく。それもそのはず、今までは前のオーナーさんが住んでいたので、こうしたことができなかったのだ。

築8年なので、多くの部分はそれほど傷んでいない。建築士の方々も、「8年のわりには綺麗ですよね〜」と言っていた。しかし、いざ家具や絵がなくなってみると、埃がたまって変色したところや、日焼けした部分が現れる。

壁は、クロスではなく塗装なので、多少の汚れも風合いとして思えなくもない。しかし、前のオーナーさんと自分の家具は、その形も配置も当然に異なるので、汚れのひどいところは再塗装せざるを得ない。しかも、一箇所直すと、他とのコントラストが目立つから、結局は全面再塗装ということになりそうだ。


部屋を見渡していくと、8年という歳月を感じさせない部分と、経年変化を感じさせる部分がはっきりしている。中古の住宅を買って住むということは、ある程度の古さは許容しながら、自分たちが居心地が良いと思える空間に作っていくことだと思う。しかし、一定の範囲や内容について、思い切ってリフォームするという考えは、空間を自分たち仕様にしていく上では効果的だろう。

しかも、この作業は時間の経過と共にインテリアの好みが変わったり、家族構成が変わって家具や配置が変わる毎に、起こっても良いのだと思う。しかし、現実は簡単ではない。壁やフローリングなどの、大幅な工事を伴わないものであっても、いざ入れ替えるとなると家具を移す必要があって、相当の手間が予想される。


住宅は、綺麗に維持することも、好みの変化に対応していくことも、共に大変だ。しかし、それを経ていくことで、自分たちと一緒に成長していくという言い方もできるだろう。




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