潔さ

先週末、ジムに行ったら、久しぶりに仕事関係の友人に会った。この友人は、前は同じ会社に勤めていて、今は別なのだが、似たような仕事をしていることもあって時々話す機会があった。

僕が体調を崩して3月後半から休職・休養をしていることを告げると、「いや〜、僕も仕事は休みで会社を辞めたんだ〜」という話だったからびっくり。

いろいろな社内事情があったらしい。金融業界も部署や部門を閉じる決断が早いから、その方針と個人のライフ・スタイルが合わないとなると、見切りをつける人も出てくる。

家が近くでもあるので、「国に一時帰国する前に飯に行こう」ということでこの日はランチをご一緒した。仕事がきっかけの仲とは言え、気心も知れた間なので、話題は仕事からプライベートまで多岐にわたった。

僕は休養に入ってから、仕事の話をまともにする機会も余裕もなかったから、この日の話はちょっとキツかった。仕事の話は、言葉に力も入るし、頭を回転させる必要もあってそれなりの話題と記憶の引き出しを使う。しかも英語だったのもあって、ランチだけでヘトヘトになってしまった。これも一つのリハビリか・・・。

それはそうと、「こんな環境なので年内は休養しようと思っている・・・」と言う友人の潔さに感心するやら、驚くやら。僕も相当休んでいるとは思うけれど、ボチボチ復帰に向けて始動しようかな、復帰はいつごろかな?、と思っているところへ刺激的な考えを聞いたものである。

その人は僕よりもはるかに若いし、今経験することのリターンも大きいはずなのに・・・、となるとお国柄の違いか。僕は、今さらキャリアを積むことに急ぐ必要もないし、1年くらいは仕事をしないで生活することもできるから、そういう考え方もあるとは思うのだが、そうなるとただ休むのではなくって、学校に行ったりボランティアをやったり・・・、と考えてしまうのが悲しい性だったりする。

住宅街のカフェ。緊張感のない2人が話す話題は今の情勢についてだったりして緊張感のある話題。月単位で既に休んでいる人たちなのにどことなく疲れているあたりは、痛々しさを感じる。これは本人たちだけじゃないと分からないだろうけれども・・・。




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