テレビ

親戚の集まりがあって、母親と祖母、叔母の間での会話。

「あの夫婦ってないよね〜。『新婚さんいらっしゃい』に出ていたの〜。」
「あ、あの3番目のご夫婦でしょ〜。」
「あそこまで赤裸々に話して最後はタワシだってね〜。」
「・・・・」

えっ、まるで昨日一緒にテレビみてたみたい〜、というくらい話が合う。ちょくちょく会っているとはいえ、そんなに頻繁には会っていないはずなのに・・・。

「見るものがないから見るものが似ちゃうのよ〜。」

と言っていたけれど、だったらテレビみなければいいのに・・・。

テレビは間をもたすのにはいいかもしれないけれど、結果として家族の空間の中心にテレビがあるというのは寂しい。そうではないお宅もたくさんあるとは思うけれども・・・。そして、怖いのはテレビがだんだん支配を強めていって家族の会話を奪っていってしまう・・・。

そんな訳で、我が家ではテレビをリビングに置かない生活が定着している。(→コチラ)以前はテレビすらなかったけれど、今はDVDが安く手に入るし、録画もHDDで簡単にできるから選択的に録画をしては寝室で見る、というパターンでテレビとの付き合い方を定着させている。

テレビもあらゆる芸術や仕事と同じで、同じことをしていたら消費者に飽きられてしまう。それなのに、少しでもウケが良いとどの局も似たようなものばかりやりたがる。そして、売れっ子タレントに過剰なまでに依存する安定気質。

そうではない優良番組もあることはある。しかし、そうした番組を事前に知ることは難しいし、そうした番組は少数派だから、出会う確率が低いのが残念でならない。

広告業界の人には申し訳ないけれど、製作側が頑張って独自性を発揮し、少しでも有益または面白い番組を作っていかないとテレビそのものの存在意義が問われてしまうのではないか。

この話をして思うのは、よくバラエティやクイズとかで、どうでも良いシンキング・タイムのような音楽を流しては間をもたせているが、もはやその時間でさえもったいないと思えてならない。




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