ボランティア

ボランティアについての本を読んでいます。英語のボランティアというと、「自発的に」という意味であって、決して誰かのために何かをする”ボランティア”のイメージではない。

そして、ボランティアは人のためではなく自分のためであるとも言う。欧米の人は人から言われてボランティアをするのではなく、また社会的な地位や立場からボランティアをするのではなく、その活動を通じて自分に得るものがあるからやるのだと言う。

僕はと言うと、つい先日までは「他人のため」にするものがボランティアだと思っていた。「黙ってられない」「放っておけない」という気持ちから、出来る範囲でやれることをやると思っていたのだが、その次元だと「誰かに評価して欲しい」と思う自分が見え隠れする。

本を読んだ上で、ボランティア活動をしてみると、「自分がさせてもらっている」「学ばせてもらっている」という気持ちに意識が向いていった。すると、不思議なことに、誰かに評価して欲しいといった感情が少しも出ず、目先のことだけに集中する状態が生まれる。

普段の仕事は、自分のためでもあるのだが、より強い動機となるのは「人のため」「誰かに評価して欲しいため」のようだ。ボランティアは、「自分が学んだり気付くため」という動機が同じくらいの重要度で加わるからこそ、無給でも続けられるし、普段の仕事では得られない価値や豊かな気持ちを与えてくれるのだろう。




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