新しい道へ

昨日は11年勤めていた会社の最終日でした。まだ、40代前半なので、これで仕事が終わる訳ではなく、新しい一歩のスタートです。昨日は、いつものように慌しく過ぎ、ろくに挨拶もできないまま、後ろ髪を引かれる思いで会社を後にしました。しかし、一歩、外に出ると、暖かい風を受け、新たな気持ちにすぐになりました。

敢えていつもと違う道で駅まで向かう。いつもと違う光景がそこにはある。一歩一歩、前を向いて進む。3月31日の午後6時は、冬のそれとは違って結構明るい。明るい中を歩くのは気持ちが良いものです。

今日は4月1日。今日から新しい道。実際は次の会社を決めてから退職した訳ではないので、転職活動に集中できる初日である。これまで、幹部社員の役割を担わせてもらったため、自分の気分とは別に仕事は前に進めないといけなかったし、そもそも仕事を流すということもできなかった。仕事だけで時間も気力も使い果たしてしまったから、仕事をしながら次の道を探すなんてできなかっただろう。

ここ数週間、転職活動の準備をしていくと、経営に携わる役職で転職する場合、ポジションの話は抜きにして、ビジネスの話をしていく過程で仕事を見つける、という方法があるようだ。つまり、自らにせよリクルーターを通すにせよ、求人に応募し面接に進む一般的なすすめ方は、あくまで1つの方法に過ぎない。

世の中にどんなポジションがあるかを知ることも大事だが、自分が入ることでこんなことができる、と創造的に考えることは大変だが楽しい。こうして、一歩引いて、自分自身を客観的に見ていくのに、良い機会なのだと思う。理想を言えば、ここで考えたことが40代のキャリアを方向付け、その先の50代の仕事へつながっていけば、と思う。現実は簡単ではないかもしれない。しかし、強気で行ってみよう。

4月1日と言えば、多くの会社で新入社員が入社する日だ。僕も20数年前のこの日、キャリアのスタートを切った。今日も、大きなカバンを抱えた若い人たちの列に出くわす。これから研修なのだろう。懐かしい光景だ。

あれから考えれば、想像もつかない程の経験をさせてもらった。僕が仕事を始めたあの日は、いかにキャリアを積んでいくか、いかに成長するかという希望と不安でいっぱいだった。新人研修では、入社10年目の先輩が僕らを導いてくれたが、その差は果てしなく大きいと感じた。そして、そういう先輩たちに追いつけるようにとにかく走った。

みなさんの入社初日はどんな気持ちだったでしょうか?




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