W杯もうすぐ記念

今朝は寝苦しく、自分がサッカー日本代表になってGK川口と世界に対してもがいている夢で目が覚めました。なぜか、ピッチは階段の踊り場だったけれど。

そこから、ぼーっと世界と闘うことを考えていました。外資系に勤めていたときは、まさに世界と闘う感覚だったので、このことに違和感はありません。

政治への失望もありますが、日本の地位が下がっている実感があります。つい先日も、スイスのビジネススクールのIMDが毎年公表している世界競争力ランキングが更新されましたが、日本は27位。前回は17位だったそうです。

順位の評価方法や内訳も詳しく見ないで一喜一憂すべきではないものの、イメージとのギャップはあまりにも大きいと思いませんか?

ここから、経済に限って妄想してみます。もし、日本の経済力が弱り、円が下がり、財政悪化からインフレ率が高くなったらどうなるか?そして、平行する話ではあるけれど、中国元は当然に上がるとします。

まず海外旅行で買い物するのが大変になりますね。ハワイに言っても日本語を話す店員さんがいないのです。そして、中国・アジアからの観光客が世界中に増えて、バンバンお金を使っていく。日本は円が安いから買い物天国だと。今でさえ、昼間に銀座に行くと中国人旅行客の姿が目立ちます。それがもっともっと増える。

昨日中華街で、なぜか中国語で堂々と焼き栗を売られましたが、中国語でセールスされるなど当たり前になるかもしれません。

外国製品も高くなるわけです。車は要らなくなるかもしれないけれど、外車に手が届かなくなる。スタバのコーヒーも600円を越えてくるかなあ。そこいらの喫茶店価格ですねえ。お手頃ワインも2000円から。ユニクロジーンズでさえ高く感じるようになる。

不動産とか企業は中国資本に買われてしまうかもしれませんねえ。野球チームのオーナーが中国企業になったりして。プロ選手が、高い報酬を求めて中国リーグに移籍なんて話もあるかもしれません。興行も良いアーティストが来なくなる。昔は外タレ、今はヘタレなんて。

日本の製品や技術は海外では支持され続けるだろうけれども、大半の人にとっては関係がない。強いて言えば、輸出企業にお勤めの人は良いかもしれません。ただし、昔のように、自動車を輸出して外貨を稼いで、という時代は自動車が既にグローバルで垂直分業してしまったので、今後ますます価格破壊に直面しそうです。日本の製品じゃあないと、と言わせないといけません。環境関連とか、衛生・安全関係とか、電気炊飯器(中国からの観光客に人気らしい…)とか。

子供の教育もますます海外との格差が拡がっていく。国際競争力の最前線は、まさに競争の世界ですから、よりよいものを貪欲に取り込んでいく。競争において「現状維持」という戦略はあり得ないでしょう。

経済がすべてではありませんが、ある程度は足元を踏ん張ってくれないと、豊かさを確保していくことは難しくなるかもしれません。こうして、身近な話題で考えてみると、今の日本が置かれている状況が極めて重要だということが分かります。

僕ら一人一人ができることは限られているけれど、まずは選挙かなあ。あとは仕事で創造的になる。グローバルで遠慮なんかしていられませんね。




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