違いを受け入れること

昨晩はよく寝られず、今日(現地土曜日)はお昼近くからの行動です。サンフランシスコ(SF)で、まだ行ったことのなかったHaight Ashbury(ヘイト・アシュベリー)という地域にバスで出掛けました。Haight Ashburyは、その昔ヒッピー文化が栄えたことで有名らしく、ジャニス・ジョップリンが住んでいたそうです。他にグレイトフル・デッドなどもこの地の出身です。

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心躍らせながら行った先では、観光客が多いのに少し戸惑うものの、市内からバスで30分とやや離れているので多いと言っても気になるほどではない。 とりあえずお腹がすいたので、最初に目に入ったタイ料理屋さんに入ると既にギターやらが壁に飾ってあって、早速この街の雰囲気を感じる。

SFは地域によって趣きが異なるのが良い。街はコンパクトなので、すぐに行くことができる。「地域によって」という意味では東京も同じだと思う。そう思いながら、Haight Ashburyがどこかに似ているとなぁと考えていたら、下北沢(下北)であった。もっとも、下北ほどごちゃごちゃはしてないし、人もごったがえしていない。Haight Streetという一本の通りにお店が集中していて、音楽好きな人が着そうな服(もしかしたらステージ衣装なんかすぐに手に入るかも・・・)、Tattoo、アジアン雑貨、なぜか水パイプ、CDショップ、楽器屋、ネールサロン、など。書き出してみると、ますます下北のようだ。

家に置いてある本なので、断片的な印象しか案内できないのが悔しいが、『クリエイティブ・クラスの世紀』(リチャード・フロリダ著)で、クリエイティブな仕事に従事する人が好む街の特徴について書いてある部分があった。そこでは、多様な価値観や違いを受け入れる土壌があって、様々な文化的な活動が行われ、またそこで働く人もそういう環境や活動自体を楽しんでいる、というような内容だったと思う。

そういえば、以前の日記「プロが集まる組織」では、専門性が異なる人が同じゴールに向かって協力することの強みを書いたが、別の意味での多様性や価値観というのは、新しい考えを作ったり、そのための議論を行うのに、大事なことだと思う。

何も、チームの誰かがサイケな格好をして、バンド活動にいそしまなければいけない、ということを言っているのではない。いろんな人がいて、いろんな興味や趣味を持ち、それを提供して支える環境は、自由な発想を育む、ことに力を貸すんだと思う。

最近、ワーク・アンド・ライフ・バランスという言葉を良く聞くが、ひょっとしてこういうこと?なんて思ってみたりもした。




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