考える余白を持とう 〜 出張報告書の作り方

今日はサンフランシスコから東京への移動の日です。この文章は、飛行機の上で書いています。

飛行機の上は、ビジネスの環境としては最適です。ただし、ビジネスクラスの場合です。以前は、僕の勤める会社でもエコノミー・クラスしか認めてくれなかったので、寝るより仕事をする方が、「その狭さ」を気にすることはなかったですが、長時間仕事をすると流石に疲れたものでした。

ちなみに、過去に2回ほど、航空会社のブッキングのミスでファースト・クラスに座らせてもらったことがある。ファーストは快適すぎて仕事になりません。

今は、今回の出張報告をまとめているところです。出張報告と言っても、僕の場合は、上司への報告よりも、チームの人に伝える目的で作ります。チームのリーダーとして、部下と情報をシェアし、今後の目標を明確に伝えることが重要だからです。

僕がまとめる東京のチームは、米国のチームや米国のマネジメントとも深く関わっています。なので、米国出張をすると、東京では気付かない別の視点が見える場合も多いのです。

出張報告といっても、チームのみんなは忙しいので読まない可能性も高い。しかし、何かまとめておくと、チームの方向がいつの間にかずれ、方向を見失ったときに、戻すのに役立ちます。忙しいなりにも読む人もいる訳で、何となくさーっと流れていってしまう会議よりも、文章の方が「考える」という余白をみんなに与えているような気がします。

自分にとっても利点は大です。「よし、こうしよう!」と考えたことをまとめる訳ですから、頭の整理になります。このブログも一般に仕事のやり方を振り返るのに役立っていますが、それと同じような効果です。僕は、報告という書類でも、「ああした、こうした」という文字通りの報告では退屈してしまいます。「ああしよう、こうしよう」という未来形なら、僕も読む人も、興味が持続するのではないでしょうか。



【編集後記】飛行機のシートは、航空会社の差はあれど、仕事には快適。1)電話やメールなどの邪魔が入らない、2)基本は一人旅なので集中できる、3)ボタン1つで、コーヒーや水を持ってきてくれる、4)しかもセレクションは豊富、5)眠くなったらボタン1つでベットになる、6)パソコンやiPodが全て手の届く位置に配置できる、7)電車やバスほど揺れないので書き物にも最適、などです。
(2)と(5)と(6)は、会社の狭い独身寮を思い出します。




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