ある秋、ある朝

朝の空気が少しずつ、冷っとしてきました。ここ数年、東京の秋は進むのが遅いというか、進むときに一気に進むという感じがして、もっとゆっくり楽しめないものか、と思ってしまいます。

秋は柔らかい光によって色が映えたり、くすんだり見える季節。朝の目に飛び込んでくるのは、今にも散りそうな葉とか、踏み潰された葉のかけらがアスファルトの隙間に詰まったところとか、そこへ浅い角度であたる日の光というか影というか。。。

今朝、偶然、家から駅にいく途中の教会のかげに、子猫が小さく丸まって外をうかがっているところに出くわした。電車の中は、空調が効いていないのか、外とは対照的で暑いくらいになっている。電車の中では、女子高生がなにやらお兄さんがエレキギターを弾き始めた話をしていて、「えっ、エアギター」と友達に返されて「そんな訳ない」と言ってたり、お母さんが「うるさい」って言ったけどお兄さんは聞く耳をもたなくって、逆に「お前も弾いてみろー」と薦められただの、「え〜、やだ〜」と言ったけど、お兄さんは「じゃっ、じゃっ、じゃっ、と弾いたんだよー」と言っただの、僕の中での「じゃっ、じゃっ、じゃっ」はディープ・パープルしかありえなくって、それは今でも入門中の入門か、と思ってみたりだの、話が耳については離れない。

人々が着ているものも、結構個人差がある。これもここ数年の特徴なのかなー、と思って終点の渋谷に着く。涼しくなったので、時間があると、渋谷から会社のある恵比寿まで一駅分歩くことも増えてきた。渋谷に来ると、秋の気配はほとんど感じられない。その辺りから、「今日はこんな仕事をしよう」とようやく仕事モードに入っていく。月曜の朝、なかなか頭が切り替わってくれない。それも秋のせい?などと思いながらゆっくりと会社に向かう・・・。




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