徹底した差別化

今朝一番の仕事は、ビデオ会議だ。米国のグループ会社の人たちとの議論。その人たちとは、週一回は会議を持るので、お互い知った仲である。毎回、テーマを決めて、1〜2名がプレゼンをするという形式でやっている。

今日は、比較的玄人好みのアイデアを持った人のプレゼンだった。この人の話題は、数学的になりすぎる傾向があり、かなり技術色が強い。今日もそんな内容だった。

僕は、技術的な話には興味はあるものの、結論を急ぐ傾向があるので、今まではあまり興味が持続しなかった。しかし、今日は、比較的落ち着いて話を聞くことができた。

ふと気付いたのが、この人の話題は「他の人には決してできない」という意味で面白いのだ。新しい視点や発見をいろいろと教えてもらった。本人もプレゼンのスキルを上げてきて、技術的すぎる部分は説明を省いて、ポイントが伝わるようにしていた。

主観的なもの言いに聞こえるかもしれないが、この人の仕事ぶりはやや狭いし、時間がかかる傾向にある。しかし、他の人にはできないものをやり遂げ、しかもそれを工夫して伝えてくるところを見て、おおいに見直した。

「他の人にできない」といった場合、程度の問題はここでは伝わらないが、差別化を徹底すると他に不都合なことがあっても、相殺して余りあるくらいのおつりが来る。もっとも浮世離れしてしまうケースもあるので、手放しでは褒められないが、うまくいけば大変な成果である。

他を超越して何かをやり遂げるというのは、心を打つものがある。




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