先読みで行動しよう

仕事で、目先の課題が増え、忙しくなる。仕事がたくさんあることは喜ばしいことだが、どんな弊害があるだろうか?

忙しくなると、仕事をこなすことに神経が向かいがちで、本質的なものにたどり着けなくなる。何でこういうやり方をやっているのだろう、何がベストなやり方だろう、自分でどこまで判断すべきだろう、上司にはどのタイミングでどういう報告をすべきだろう、といったことですら、気が付かなかったりする…。

時間や周囲からの助言があれば、一歩下がって考えて、冷静に行動することができるのかもしれない。仕事の本当の「地力」というのは、危機的状況だったり、忙しいときに、その真価が問われる。そんなときは、上司もいちいち構ってくれないから、自分でできるギリギリのところまでやったり、先読みして準備をする必要があるのだ。

この能力は、日頃から自分で考えて、常に工夫を凝らし、いかに効果的に上司に報告・連絡・相談するかによって培われる。これをいろんな場面や立場で繰り返すことで、レベルアップしていく。これが仕事の本質の1つであると僕は思う。

何でこんなことを思ったかと言うと、最近の僕の環境がまさに忙しいのだ。その忙しさは、今までにないほどで、さらにビジネスの環境も良い方ではないから、いかに効果的に、かつ創造的に、活動しないといけない。そんな折、僕もいちいち自分の上司に細かい指示を仰ぐことはできないし、逆に仰がれる場合も同様なのだ。

もっとも、事故が起きたら元も子もないから、普段以上にコミュニケーションを積極的に取って、上司と自分の間合いを測っているつもりだ。しかし、いちいち何でも聞くのではなく、上司の顔色と受ける指示のレベル感を断片的につないで、「これが期待されているな」「ここまでは自分で行くべきだな」という感じで距離を掴む。

「これが期待されているな」と感じることがポイントである。それに対して、少なくともそのレベル、できれば先読みしてもう少し上のレベルで仕事をこなして、始めて次のレベルに進めると言っても良いだろう…。




こちらへも遊びに来て下さい。→金融の10番は日本人に任せろ!