秋の陽の中で〜音を記憶する

先週より風邪っぽくて、だましだまし過ごしてきたのが、この週末に噴出しました。ここのところの疲れと、金曜日の夜に緊張感が途切れる一瞬があって、それがどうやらトリガーになったらしい・・・。しかし、何とか土・日と堪えた結果、今日あたりは普通に過ごせています。

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本当はこの週末は、土曜・月曜と中一日でスポーツ三昧と行きたかったところが、全ての予定をキャンセルして家でおとなしく過ごすことに。晴れていようがいまいが、一日少しでも外に出ないと我慢できない性質の僕には、とても辛い日々となった。

しかも今日は気持ちよい晴れ。ベランダに出ると一瞬「肌寒いなあ」と感じても、陽にあたっているうちにぽかぽかと暖まってくる。家は4階にあるのだが、4階から真向かいの公園を望むと、ときおり鳥が飛びたっては、別の木に移っていく様子が見える。

この公園は、昭和のはじめからある公園で、高い木が幾重にも重なってとても重厚に見える。奥行きも深く、奥に行くほど木が高くなっていく。鳥の鳴き声も、近くの低めの木や電線にいる鳥の声が「ちゅ、ちゅ、ちゅ」と可愛らしいのに対し、遠く高い木からは「きいーっ、きいーっ」と甲高い声のものもあれば、森の奥の方から「ぎーっ、ぎーっ」とドスの効いたのもいて、かなりにぎやかだった。

家内と一緒に洗濯を干したり、コーヒーを飲みながら家のリフォームの相談をしていると、ひっきりなしに鳥の声が飛び込んでくる。どうも、鳥たちは夏や冬ではなく、春や秋に騒がしくなるらしい。ついこの間までは、蝉の大合唱だったから、鳥の鳴き声が心地よい陽の光とともに訪れると、とっても幸せな気分になってくる。

この鳴き声も、今度引越しをすると、今ほどのボリュームや奥行きの深さでは聴けなくなってしまうのはちょっと寂しい。

秋も春も、あっという間に通り過ぎていってしまう。こうした一瞬を、写真には撮れない音の記憶というものを、しっかりと記しておきたかった。




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