基本に立ち返る

9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻してから、私が勤める金融業界やその仕事では実にいろいろなことが起きた。自分たちの仕事においても、対応を迫られたり、判断をしたり、また思いもよらぬところで仕事が増えたり、と大忙しである。

収益の環境も極めて厳しい。守るところと攻めるところが多くなりすぎて、戦力配分や捨てる仕事をはっきりと打ち出していかないと、後手に回る可能性が非常に高い。

そんな中で、ミスが起きたり、結果として軽薄に判断してしまった結果、問題が大きくなったり、と自分たちの素の実力が現れているようでもある。

それゆえに普段から基本動作をしっかりと身につけておくことは大事だ。基本となる知識や行動は、こういうときでこそ役に立つ。

自分の仕事が周りの仕事や会社の方向にどう関連しているかを理解していることも大事だ。業務マニュアルを読んだり、前任者の仕事を引き継ぐ際、仕事の意味を考えているかどうかは結果として大きな差をもたらす。

忙しいときほど、冷静にその状況をみつめ、自分たちを客観視することも重要だと思う。基本の力があってこその話ではあるが、こういうときこそ、自分たちの力をさらに高める可能性が高い。地に足をしっかりつけて、前に進む時期でもある。




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