プライベートの過ごし方の変化

仕事人間である僕は、家に帰っても仕事のことをひきずることが多い。ひきずると言っても、仕事を家でやる訳でもないし、仕事の話を家でするのでもない。ただ、仕事のときの疲れや雰囲気をひきずることが多いのだ。

昔はひどかった。仕事を家でやるか、仕事が終わるまで会社でやるか、だ。帰りはほぼ終電の時間。週末もついつい会社に出ては仕事をし、というひどい状態だった。

仕事の自分と、プライベートの自分の切り替えは上手い方だと思っていた。僕のプライベートは、外に出掛けては何かをする、趣味で気分転換を行うパターンのものだった。何かに集中することで、仕事から無理矢理自分を引き離し、その結果として自分をリフレッシュするやり方は、ストレス解消法として今でもお勧めの方法だ。しかし、常に行動し考えていくやり方なので、走り続けることにも限度がある。

趣味も突き詰めていくと、自分一人の世界観に入ってしまったり、レベル的に一緒にできる人がいなくなっていくので、人と人とのつながりである要素、それが一番身近なはずの家族との間でさえ、希薄になっていくのが分かった。


最近はプライベートの過ごし方に変化が訪れた。自分にとっての仕事とプライベートの切り替えは、妻との会話から始まる。

今は切り替えがまだ上手くないので、昼間の疲れをそのまま口に出したり、辛いことを引きずってはもくもくと夕飯を食べることさえ少なくない。しかし、それでは、ずっと待っててくれた妻がかわいそうだし、自分にとっても良くない。今できることを精一杯やらせて頂くのが仕事だとしたら、今感じられる幸せを思いっきり感じて過ごすのがプライベートだと思うようになった。

昔だったら、プライベートだから何かをしよう、例えばテレビを見たり、外食をしたり、という形で何か行動を伴っていることがプライベートへの切り替えだったと思う。今は、何もしなくても幸せを感じる、ということがプライベートだと思う。




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