山遊びは楽しい〜(春スキー編)

金曜・土曜と2日かけて、今シーズン4度目の白馬へ行って来ました。雪不足の今シーズンは、「いよいよこれが最後かな?」と覚悟していたが、行ってみると思った以上に雪がある。いずれにせよ春スキーのコンディションで、その日の天候やゲレンデによって状況は違うし、人によって許容できるコンディションは違うから、これから行くことを検討している方はご自身で情報収集と判断をなさってください。

今回は、湿雪用のフッ素系ワックスを使ってみた。これが大正解で、コンディションが悪いわりには良く滑る。しかし、このワックスはお値段が高いので、期待どおりと言っておくのが適切か。。。

いつもより心なしか人が少なめのゲレンデは、「スキー大好きですっ」という人たちが残っているようで、それはそれで楽しい。みんな思い思いの過ごし方、楽しみ方で山遊びを楽しんでいる。いや〜、スキーって楽しい。時折、吹雪いたり、晴れ間が覗いたりと天候は目まぐるしく変わり、山と景色は表情を一変させる。そんなことに一喜一憂しつつ、上がっては滑る、上がっては滑る。いや〜、スキーって楽しい。

春スキーの雪質は滑りにくいけれど、僕は嫌いではない。もうすぐシーズンも終わりだ〜という寂しさと、まだまだ滑れるという嬉しさから、雪質についてどうのこうの言っている場合ではない。それに、雪質が悪くても、それなりに工夫して滑れば、安定して降りてくることができる。達成感重視の考え方だろうか、こんなところにも性格は現れるようだ。

今年久しぶりにスキーを再開した家内には、酷な状況だったと思う。しかし、彼女には、斜面状況が悪い中いかに安定させて滑るか、について語り、ひねり主体の小回りを教えてみた。

彼女は、再開後の滑走日数が10日たらずにもかかわらず、上達が早い。細かいところは少しずつ慣れてもらうとして、基本の動きを教えては、少しずついろいろな斜面に連れていって、その使い方と場をこなしてもらっている。彼女は教わるのが上手で、いろいろな練習メニューからエッセンスを取り出し、自分なりに咀嚼して練習に反映させている。教える方も楽しくって、同じペースで黙々と練習に励む・・・。

教えるということは難しい。人によって違う感覚を実演と言葉で伝えないといけない。「やってみてどう、言ったこと分かる?」などと質問を繰り返しては、これはと思う言葉を探す作業が続く・・・。

途中で、これはビジネス・コーチングと同じだと思い、質問形式主体に切り換えてみた。「この練習からどう思ったか?」「どんな感覚の変化があった?」「うまく行ったと思う?」「より安定するためにはどうしたら良さそう?」などなど。

ビジネス・コーチもスポーツ・コーチももとは同じはずだから、この方法が機能しない訳がない。僕らは、スキーにしても他のスポーツ種目にしても、その多くは集団レッスンを受け、練習方法を教わっては反復練習を行うスタイルで育ってしまっているから、なかなか1対1でのコーチングというのに慣れていない。教える方も、練習メニューに焦点があたってしまい、それを伝えるのが精一杯で、教わる側の感覚の違いや、そのキャッチアップ度合いについては確認できないまま進めてしまうことが多い。

雪の状態は悪くても、こういうときに滑ったという経験は次のシーズンに活かされる。「アウトドアってワイルドだよね〜、条件や状況は刻一刻と変わるし・・・」と家内が言っていたが、まさにそれ。山遊びはだから楽しいのである。




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