キャリア・パスにおける価値観

仕事って何のためにやっているのだろう、という話をしていた。自己実現のため、というのがとっさに浮かぶ答えだ。

では自己実現ってなに?そもそも自分ってどんな存在で、何のために仕事しているのだろう?

人によって答えは違うだろう。そして年齢や環境によっても考えは変わるものだと思う。それが何であれ、自分の考えた目標が達成されれば人は満足し、さらに次の目標に向かっていける。では、その目標を連ねていくと何ができるのだろうか?それこそが自己実現が意味するものではないだろうか?


「数年後どんな仕事をしていると思う?」「将来のキャリア・プランは?」という問いは意味がないとは言わないが、相手にとって本質を突いたものかどうかは考え直すべきなのかもしれない。なぜなら、人によって仕事の意味するものが違っている場合もあるのだから。例えば、上昇志向=「より大きな責任」、上昇志向=「より大きな貢献」などという図式で意見を暗黙に求めてしまうのには、配慮が足りないと思った。

多くの会社や多くのポジションでは、その上昇志向を業務の活力に結び付けたい訳だから、先の問いには暗黙の意味が常に含まれていると僕は思う。しかし、相手、あるいは自分にとっての「仕事って何?」という本質的な問いに向かわずして、目先の仕事に没頭してしまう結果もたらされるものを考えたことはあるだろうか?

自戒を含めて考えさせられた。この話は続編をいつか書きたいと思っています。




こちらへも遊びに来て下さい。→金融の10番は日本人に任せろ!