ぶどうの木

昨年の12月に引っ越した家にはぶどうの木が植わっている。何でも前の前の家主から植えてあったそうで、建物の高さにして1階半くらいの高さにまで伸びている。

昨年の7月だっただろうか。始めてこの家をみたときには、その葉がうっそうとした感じでベランダの上を覆っていたような印象がある。12月にここへ来た時はその面影はまったくなく、葉はきれいさっぱりと散り、狩り取られることのなかったぶどうがすっかり干からびて、残っていた。

ぶどうの木など、栽培したことも、つぶさに観察したことも、経験がない。ぶどうの木といえば、ぶどう狩りのまさにそのときに視界に入っていた程度か、ワイナリーツアーに行った夏くらいにずら〜っと並んでいる様を見た程度でしかない。実際に眼の前にあるぶどうの木は、冬の間、生命の息吹を感じさせるものは何もなく、果たしてこの春には何も起こらず枯れてしまうのではないだろうか、という不安が頭をよぎったことしばし。

なぜそう思ったかと言うと、ぶどうの木はその皮が黒く干からびて、すっかり水分を失っている。ところどころ、皮が落ちるものだから、なおさら心配になっていくというわけ。

「ぶどう 栽培」という言葉で検索してみると、どうやらその皮は、冬の間に剥した方が良いらしい。そして、ぶどうの栽培はとっても難しいということも知らされることにもなる。しかし、もともと食用で育てる気もないから、今年は枯れない程度に育ってくれれば良いと思っていた。

そして来ました。この週末。あったかいな〜と思っていたら、一気に葉が出てきました。

最初はこんな感じ。芽らしいものがそこかしこに現れる。

そして、こんな感じに葉の元のようなものが現れる。色がピンクなので、花が咲いているようにも見える。

家に果物の木があるというのは、別に収穫を心待ちにしていなくっても、何だか楽しいものです。




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