自転車整備

自転車が好きだ。遡れば小学生高学年の頃。始めてスポーツタイプの自転車を親に買ってもらってから、友だちと1時間くらいかけて隣町まで行ったり、さらに時間をかけたところにある川沿いに整備されたサイクリングコースに行ったりと、自転車と過ごす時間が多かった。

いつしかそれが、まる一日かけて小旅行するまでに発展した。自転車は、僕を知らない景色に連れていってくれる友達のようなものだった。その想いは今でも全く変わらない。しかし、最初の旅では、帰り道に疲れ果ててしまい、とても辛い思いしか残らなかったけれど。

自転車は自力で風をきり、そして景色が流れていくところが良い。幼少の頃、父親が僕を自転車の前に乗せてくれて、よく川沿いをサイクリングに連れていってくれたことを思い出す。

僕にはマウンテンバイクとロードバイクと、それから近所を気兼ねなく乗るバイクの3種類がある。マウンテンバイクとロードバイクは車庫の中にしまってあって、「乗るぞ」というときにしか登場させない。一方、「ご近所バイク」は、数年前にTokyobikeというブランドで、発売されたスポーツタイプの自転車で、今は街でよくみかけるバイクだ。タイヤが小さめで後段のギアのみというシンプルさゆえに使いやすいし乗りやすい。

このバイクは、いつも外に置いているため、汚れが目立ち、いつの間にかついた錆も目立つ。自転車って、雨に濡れないように軒下などに置いても、その場所が外である以上、悲しいことにどんどん傷んでいく。

久しぶりに、その「ご近所バイク」の整備をしてあげた。スポーツバイクの整備も自分でやるから、いわゆるクリーナーやオイル類はばっちり揃っている。駆動部分にはオイルを挿し、汚れはクリーナーでふき取って、1時間ほどしてようやくいい感じになってきた。

さっぱりした自転車を駆って、少し離れたご近所までお買い物に。春の陽気が、ペダルを押すごとに、自転車を通じて自分の体を包んでくるようだ。

きれいになった自転車は見ているだけでも嬉しい。次はどこに行こう。




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