アルギュで天井作り

原宿のインテリア・ショップ「hhstyle」をのぞくと、アルギュというパーティションが展示されている。

パーティションと言っても、デザインが枝のような形をしているのが良いのであって、向こう側は見れるし、そういう意味では空間を隔てることはない。

しかし、空間を隔てるというのは物理的に見えなかったり、聞こえなかったりすることだけを意味する訳ではないはずだから、こうした仕切りによって向こう側とこっち側の視点を変えるとか、その仕切りに視線を注ぐことで向こう側が気にならなくなる、という効果には大変な興味をもった。

そして、遂にアルギュを自宅でも導入。場所は、キッチンからリビングに続く短い通路の上なのだが、通路ゆえに空間が狭く、そこに目をやると天井と壁の縁やダウンライトばかりに目がいって何となく落ち着かない。

そこで、アルギュ空間を縦に区切る間仕切りのように使うのではなく、上下に区切る天井として作ってみた。仕上がりはこちら。

ダウンライトがあたると、光があたる様子が凹凸によって違うからグラデーションが綺麗に出た。

近くで見るとこんな感じ。

しかし、この組み立てには組み立て1時間、設置3時間と難航を極めた。難航その1は簡素なマニュアル。枝と枝をつなぐ穴がたくさんあるから、自分の好きなように組み立てればよいのだが、それなりに面積があると、適当に作る自身もなかったので、マニュアルで勧められているように見える作り方で組み立てていく。

しかし、この手の商品では驚くこともないのだが、マニュアルがえらい簡素で、視覚的かつ直感的には分かるけれど、理解するのは容易ではない。


組み立て作業は、パーツによっては固い部分があって、それゆえに途中からペンチで組み込んでいったのだが、力を入れすぎるとビスに傷がついがり色が変わってしまうから、ペンチにガーゼを巻いたもので作業をするなど慎重に進めないといけない。

ようやく取り付けに必要な面ができあがっても、これを天井に吊る作業が難航その2。それほど重いものではないけれど、上を向いての長時間の作業は大変。最初は、テグスで吊ろうと思ったのだが、テグスを結ぶという作業は容易ではない。あらかじめその大変さを予想していたので、今回はワイヤーで吊りながら、長さを決めたところでペンチでワイヤーを固定することにした。この作戦は大正解。

苦労したせいもあって、出来栄えには大満足だったのでした。




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