奥入瀬渓流

新緑の奥入瀬(おいらせ)渓流を始めて歩いた。


実は去年も来た。去年来たのは8月で、奥入瀬の遊歩道の中間にある駐車場を起点に1時間ほど周遊しただけだった。今年は、叔母に運転してもらったので、遊歩道の途中で降ろしてもらい、渓流沿いに2時間ほど歩いたから、よりいろいろな景色を楽しむことができた。

奥入瀬の遊歩道は全長が14キロ。全部歩くのは大変だから、駐車場が何箇所か用意されていて、そこを起点に川沿いを歩くのが一般的だ。新緑の奥入瀬は人気が高いようで、平日にもかかわらずたくさんの人たちがそこを歩いたり、写真や絵に収めている。プロ並みに重装備な人も多く、たくさんの写真家を魅了しているのが分かる。

遊歩道を歩いていると、目に飛び込む景色はほぼ緑で覆われているのに気付く。空よりも緑の面積の方がはるかに大きいのである。新緑は、この季節の強い太陽光にフィルターをかけ、淡い光を届けてくれるので、とても気持ちが良かった。

新緑は、これから夏を迎えるという意味で生命の息吹を感じさせ、あるいは連想をさせる。秋の紅葉も美しくて良いのだが、「生きる力を欲している僕たちにとっては、新緑の方が好きだし元気を与えてくれる」などという話を家内と話しながら歩いていた。

景色だけでなく、虫の鳴き声や川のせせらぎ、滝の落ちる音などが聞こえてくるのも嬉しい。蝉らしき声がたくさん聞こえ、後日知ったのだが、それはやはり蝉で、エゾハルゼミと言うらしい。「こんな季節に蝉?」というところが意外感で面白く、一足早く夏も感じさせるようなひとときであった。




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