宇都宮餃子
昨日は宇都宮に泊まり、待望の餃子を食べた。
最初に人気店「みんみん本店」に行ったら、既に行列が出来ていて、50分待ちだと言う。来て知ったのだが、宇都宮の餃子店は閉店が午後8時というところが多く、僕らが行列の後ろにとりあえず並んだのが既に6時半を回っていたから、「これじゃ、ゆっくり食えん!」ということで、この日は”本店”を諦め、近くの長崎屋の地下にある餃子スタジアム「来(き)らっせ」に行った。
ところで僕は池袋の餃子スタジアムには行ったことがないので、池袋のシステムは知らないのだが、宇都宮「来らっせ」のシステムはなかなか面白い。
そこは屋台村のようになっていて、常設店のコーナーでは5つのお店それぞれのカウンターから好きな餃子を注文することができる。これは屋台村と同じ。手元に全ての店舗のメニューがあるのは親切だ。
しかも、各店舗にはカウンターがあり、例えば「みんみん」のカウンターに居ながら、他店(例えば「めんめん」)の餃子を持ってきてもらえる。
テーブル席は、いわば中立国のようにどのカウンターからも離れているが、カウンター席は、自分の好きな餃子店の雰囲気や、熱気を感じながら、しかも他店の味も楽しめちゃう、という仕組みである。
それでも、本店で食った方が雰囲気が良いかもしれないし、焼き方も上かもしれない。そんな連想から最初は「来らっせ」に興味すら寄せなかったものの、本店が混んでいるのでは仕方がない。しかし、考え方を変えると、餃子は既に包んであるものが「来らっせ」に運ばれているようだし、来らっせ自体の歴史も既にある訳だから、職人さんの腕も当然確かだろう。それに、食べ比べを最大の楽しみとしても良いのではないか。心配をよそに、餃子たちが次々と運ばれてきて、並んでいる様子を見ると、最初の心配など吹っ飛んでしまうのであった。
ご飯をお皿代わりにして、餃子を食べ、ご飯を食べ、ビールを飲み・・・。これが延々と繰り返される。お店にはこんな地ビールもあり、宇都宮で餃子を食べていることを盛り上げてくれる。
そして一歩お店を出ると、餃子について教えてくれるコーナーやポスターがあって、楽しませてくれる。
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そして翌朝、宇都宮駅西口前にある餃子の像を見に行った。
有名な話だが、餃子の像は、2008年に駅東口から西口に移転された。その際に、誤って落とされてしまい、真っ二つに割れてしまったという。(http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081006/trd0810061740009-n1.htm)しかし、傷跡もまったく見せず、元気な姿を再び見せた餃子の像。ヴィーナスを餃子の皮で包んだという何ともいえない設定だけど、こういうユーモアがあっても良いのだろう。
残念ながら、移転後の餃子像は少し分かりにくいところにある。JR宇都宮駅は、ご覧のような眺めで、バスターミナルを包むようにコンコースが設置されている。その最も西端の1F部分に餃子の像がある。
日陰で、かつバス利用者でも通らない場所にあるためか、観光客はまばらで、ちょっと気の毒に思った。どうせならもっと待ち合わせ場所になるようなところに置いてあげたら良かったのに。
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