グローバル社会で必要な能力

前の会社の先輩と、飲みながら仕事の話を含めていろいろな話をした。そう言えば、同じ会社にいた頃は、残業の後にどちらからともなく良く飲みに誘った。お互い熱く語っては、仕事のエネルギーを得ていたのを思い出す・・・。

グローバル化について考えてみた。グローバル化アメリカ化ではない。どうしてもアメリカ資本の会社が多かったり目立ったり、またアメリカ人の主張が目立ったりして、なんとなくアメリカを意識するけれど、そういうアメリカが他民族国家であり、さまざまな価値観を抱えて進んでいる。

”さまざまな価値観”とは言ったものの、ある層においては価値観に偏りが残っているかもしれない。しかし、実際にアメリカ資本の会社で働いてみると、アメリカ国籍ではない人が活躍したり、アメリカ国籍の人でも強い文化的背景を国外に持っている人が多いことに驚く。少なくとも、僕が触れることができる世界では、価値観の多様化が尊重されているとみる。

市場という意味で、経済圏が大きいアメリカは無視できない。しかし、グローバルというのは、そういうことでしかなくって、ある国のやり方に合わせることを意識しすぎる必要はない。

では日本人は、そうした多様な価値観の中で、何を主張し、何を持ち味とすべきだろうか?「日本人」という表現を使ったが、これは愛国の意味で使ったのではなく、自分たちの子供の世代に対して、われわれの世代が何かを教えるとき、「日本人」という括りは切れないのだと思う。そういう意味で、ここでは「日本人」という表現を使っている。

多様性を受け容れ、そして自分の価値を見出し、しっかりと主張する能力。グローバル社会で必要な能力ではないだろうか。これがあって、ようやくスタートラインに付けるのだと思う。




こちらへも遊びに来て下さい。→金融の10番は日本人に任せろ!