関心のバランスシート

充電の時間を頂いている今、自分を見つめなおしたり、自分の仕事観や今後の興味について考えてきた。気持ちの整理がだいぶついてきた。それらをこの辺りで棚卸しし、さらにもう一度、自分の考えを確かめる作業を今日から行っている。

ズバリ!関心のバランスシート。どういうものかを説明しよう。

漠とした自分の将来像が頭の中に浮かんでいる。こんな仕事をして活き活きとし、こんな感情をもっているだろう、というような・・・。

その状態を頭に浮かべながら、さらに深く堀り下げる。「なぜその仕事が好きなのか?」「それを得たらどう思うだろうか?」「そこに到達した次にどんな世界を創りたいのか?」これらを財務諸表の資産のごとく、表の左側にリストアップする。答えはワンセンテンスで。その方が印象に残る。補足する言葉も多くて2〜3行。これらは、僕の動機付け、プラスの感情であり、自分にとっては「資産」である。

資産と来れば負債である。「昔は夢と思っていたのにあきらめるのは何故か?」「他の選択肢になびかない理由は?」などである。消去法的に進路を選んだり、自分の能力が足りない、足るには時間がかかりすぎる、ことなどを連ねる。これらは自分のマイナスの感情。自分にとっては「負債」である。

通常、人生の転機に思考を棚卸しする場合、プラスの言葉を並べていって、ワクワク感を醸成しながら前向きな気持ちにする方法が薦められる。僕もそれには同意見。

かと言って、マイナスの感情を押し殺してしまうのには少し抵抗があった。自分の気持ちに素直に書く・・・。もう一人の自分がそれを客観的に見て、励ましてやったり同情すれば良いのではないか。

転機には多くの感情や考えが行き交う。書き出すとすっきりすると同時に、自分が何によって突き動かされているのか、あるいは突き進もうとしているのかが見えて面白い。

もし、マイナスの項目がプラスを上回るようであれば、それは良い転機とは言えない。機が熟すのを待つか別の努力をした方が良い。言葉に表現して並べるだけで、自分と正面から向き合うことができ、より多くのプラスの言葉からエネルギーをもらうという効果を期待するのである。

このバランスシートには、近未来を示す現在版と未来版がある。

書き出してみると、自分が考えてきたことが小さかったり、近視眼的すぎたり、肯定の言葉で綴るのが苦手だったり、と実にいろいろなことを教えてくれる。そこから学び、また考える。とても良い整理になった。




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