初心の力強さ

まもなく、病気により休職していた会社に戻れそうです。正式に戻ったら、そのときの感情を改めて残しておきたいと思います。

今日はその会社に出向き、打ち合わせを幾つかしてきました。僕を大きく育ててくれた会社でもあり、その会社で再び働けることが、嬉しくてたまりませんでした。

僕にとっては、もう1つ初心を思い起こさせる出来事がありました。

会社は、僕が休職している間に移転し、今は東京駅の近くにあります。その東京駅、大手町から丸の内、そして八重洲に及ぶ地域全体は、僕が社会人生活を始めた思い出の地であるのです。

当時と同じ景色もありますが、大半は変わってしまっている。たった20年の出来事とは思えないくらい。しかし、今日は陽気も良かったためか、社会人1年目の、不安と期待でいっぱいだった自分を、そこに見ることができました。

当時と比べると、多くを学び、多くを得ることができたようだ。自分の努力もあるけれど、たくさんの人たちに助けられ、運にも助けられた。感謝してもしきれない。

そうした過去のありがたみを実感すると同時に、自分は次に向かう準備ができつつあり、しかも過去の自分に頼らない覚悟ができたようだ。何もなかった頃の気持ちに近い。「初心」が自分にとってなんて心強いものなのかを感じた一瞬でした。

同じような感覚は、昨日訪ねた母校でも覚えた。

「あの日、あの時」の感情を胸にしまって、何かのときに引き出せるというのはすばらしい。今日思ったことも、昨日思ったことも、意図したものではない。そういう偶然が、必要なときに降りてくることがあるのだ。

みなさんにとっての「初心」とは何ですか?

初心を思い出させる「もの」「人」「場所」は何ですか?何か聴こえてくるでしょうか?どんな香りがするでしょうか?




こちらへも遊びに来て下さい。→金融の10番は日本人に任せろ!