怒らないこと

怒らないこと (サンガ新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]」というタイトルの、仏教法話の本があります。

仏教法話とは言え、難しいことは書いていないので、スラスラと読めます。

怒ることは自分のエゴがあるからで、自分が正しいと思うからこそ怒る。怒ることが如何に体に悪く、そして周囲にも悪いということが身に染みる。

僕は、見た目と違って、怒りやすい。子供の頃は怒ることなんてしなかったのに、自我が育つに連れて、怒るようになってきた。会社に入ってからは、「少しくらい怒れる方が良い」という風潮もあり、またそういう指導もあった。

時には、感情を抑えつつもポーズとして怒ることができたが、それは怒るというより叱る感覚だっただろう。しかし、ほとんどの場合は、感情と言動が一致していたように思う。

自分に厳しいことが、他人にも厳しくなり、「自分は正しい」という尺度で怒ったことも多かったと思う。一応、後でフォローは入れるのだが、怒っている瞬間に人に与える不快感や恐怖感は拭えないだろう。本当に悪いことをしたと思う。

この本は、懺悔をするのが目的というより、まずは怒ることの悪さ、悲しさを頭で理解し、次に怒ってしまった自分を瞬間的に認識することにより、怒ることを減らしていこうと提唱する。ヴィバッサナー瞑想法である。


この本を読み終えた直後、車を運転する場面があった。車を運転している時って、イライラしてつい怒ることって、ある。別に誰かが危険な運転をしているとか、無謀な自転車(最近多いですよね〜)がいる訳でもない。急いでいるのに、道路が混んでいたりとか、路駐が多くて車線がふさがれていたりとか、そんな状況に怒っている。

車内は僕一人なので迷惑はかけていない。明らかに怒っていることで自分の心がざわついている。

「ん〜、今怒っているな〜」と自己認識を入れた。しかし、平日昼間、都内の一般道は結構車が多いんですよね。すぐにイラっとする自分に出会う。人間相手よりも難しいかも…、なんて思った瞬間でした。人生修行ですね。




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