ピラティス

まだ1か月ほど前の話ですが、長年続けていたスポーツジム生活をやめ、ピラティスのスクールに通い始めました。ようやく慣れてきたかなあ?でもまだヒヨコ・レベルです(汗)。

昨日は、目白のパタゴニアさんで、一般向けにピラティスの説明会が行われるというので、嫁と一緒に参加してきました。

ピラティスの動きは習ってきたけれど、なぜそれが効果的なのか、という話をはじめてゆっくり聞けました。説明会は無料で、夜遅くまで説明してくれたピラティス・スクールBASIさんと、場所と機会を下さったパタゴニアさん、ナイスなコラボ企画でした。

ピラティスは、ピラティスさんという人が、50年ちかく前に発案したトレーニング方法です。動きはヨガに似ているものもあるけれど、ヨガと違うのは、骨格や筋肉の作りを(理想としては)理解して、動かす筋肉や骨を意識して運動を行うことです。

「意識→運動」の精度と感度を上げて、運動効率や運動能力を上げていくという風に理解しました。実際に、可動域が上がったり(柔軟性が増したり)、バランス能力が上がったり、体力がついたりします。今、流行りのインナー・マッスルを(中心に)鍛えるのです。

インナーに対して、いわゆるマシン・トレーニングで鍛える筋肉は、アウターと呼ばれます。もちろんアウターによって、競技能力は上がりますが、下半身と上半身をつなぐ骨は、わずか1本の背骨です。そして、大抵の運動は、下半身と上半身のコンビネーションや、バランス能力というのが重要な要素を締めます。

その上半身と下半身をつなぐ筋肉が、複数あるのですが、そのほとんどがインナーと呼ばれる筋肉なのだそうです。

子供は、インナーを鍛える必要があまりないそうです。しかし、座る時間が増えるなど、便利な生活を続けることによって、インナーがいつしか衰えていくそうです。着物を着て、畳で暮らしていた昔の日本人は、インナーを常に使っていたそうです。今では、想像もできませんね。

一見、関係なさそうに思う、「走る」という動作でも、インナーを鍛えているとパフォーマンスは全然違います。インナーを鍛えると、骨盤が安定し、脚がすっと前に出るので、歩幅を大きく取りやすいです。骨盤の安定は、姿勢の安定にもつながりますね。体がぶれにくいので、蹴る力を前に進める力として伝えやすいです。

さらに、走る筋肉となると「もも前の筋肉」を想像する人は多いと思うのですが、大きな「もも前の筋肉」は、それだけ乳酸を溜めやすく、疲れやすいですね。そのアウターの筋肉だけに頼って走るのではなく、脚全体の筋肉(とくに脚の付け根からの筋肉)を総動員すると疲れにくい、という意味で持久力も上がります。これは、自転車(サイクリング)、とりわけ登坂時のライディングに当てはまります。

このことは、数年前にボール・トレーニングを取り入れたときに知りました。自転車も、ケイデンス(回転数)を上げて走ると、インナーのトレーニングになると知りました。トライアスロンが、バランスの取れた競技であることを証明するような話ですね。

ピラティスは、マットの上でやるものから、マシンを使うものまでいろいろあるのですが、マット上のものがレッスンの受けやすさという点で、もっとも多いようです。現実的な話をすると、マット・ピラティスは、大勢でやる筋トレみたいな雰囲気ですが、先ほど言ったように、骨や筋肉の動きを意識するために、インストラクターが常に動きを言葉でガイドしてくれるので、妥協の余地が少ないのと、辛い筋トレのモチベーションを高めてくれるのが良いです。

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きっかけは、僕より6か月ほど前から始めた嫁の姿を見て、でした。僕はと言うと、筋トレの総本山と言える原宿の某米系ジムに行っていたのですが、アウターが重くなって走るパフォーマンスが落ちてしまったのでした。某ジムのトレーナーさんはサーファーで、インナーを鍛えるメニューも組んでくれたのですが、僕にはジムのマシン・トレーニング(だけというトレーニング)が合わなくなってきたのかもしれません。

今のところは、数年ぶりのハーフ・マラソンもまずますの記録で再開でき、ストレス解消にも役立ってくれているピラティス。今後、どれくらい変わるか、楽しみです。




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