雪山は日本の観光資源

週末に、白馬へ毎年恒例のスキー旅行に行ってました。今シーズンは、積雪が豊富なので、雪遊びは一層の楽しさがあります。

今回は、例年以上に外国人観光客が多いなあと思いました。ひと頃、中国や韓国からのお客さんが目立っていましたが、今回は欧米(豪州かな?)やインドのお客さんが多い印象を持ちました。欧米のお客さんは家族連れで来る人が多く、家族で一緒に滑ったり、親が子に教えている光景をたくさん目にしました。日本人も同じことをやっているのでしょうが、少子化の昨今では目立たなくなってきたのでしょうか。緩斜面のゲレンデでは、まるで海外のスキー場にいるような雰囲気でした。

ホテルも、そんな感じです。連泊する外国人観光客は、宿泊施設にとっては貴重なお客様ですね。英語の情報誌やネット上の情報も充実してきたらしく、日本への旅行に慣れた人たちが、空港から直接アプローチしているようなのです。

地元白馬のバス会社が、成田直結の定期便を運航したり、ワンボックスのタクシーが成田との間を往復しているようです。成田から白馬へは、車ではおそらく5〜6時間かかると思いますが、それでも車で直行するという魅力は大きいですよね。

振り返ると、1998年に開かれた長野オリンピックが、今となって効いています。オリンピック前は、白馬へ行く道は狭くて本当に大変でした。今では、整備された道路や鉄道などが、外国人観光客を誘致する際に、決定的な役割を担っています。

スキー場側も、英語の看板や放送を増やして、サービス向上に力を注いでいます。昔は、小洒落たレストランにしかいなかった外国人従業員も、最近はスキーリフトへの乗車案内をする役割まで広がっています。本来なら、地元のおじいちゃんの仕事だったのですが・・・。


僕は、海外のスキー場は2箇所くらいしか行ったことがないので、日本と海外のスキー場を正当に比較することはできないのですが、今年のように積雪が豊富で、斜面変化に富む日本は、スキーをする人にとっては楽しい遊び場ではないでしょうか。行ったことのあるカナダのスキー場と比較すると、距離の長さや幅という尺度では日本のスキー場はかないませんが、日本の信州あたりのスキー場は、斜面が急なのでいろいろな楽しみ方ができます。

日本では保安上あまり開放されていませんが、オフゲレンデ(オフピステ)の新雪スキーは、海外の人たちに人気があります。そうした斜面は、急斜面の方が楽しいはずで、日本でも最近は圧雪をしないゲレンデが登場してきました。


降り積る雪は、地形のおかげもあって、じゃんじゃんと降ってきます。そうした自然の恵みを、日本の人たちだけでなく、世界中の人と分け合うことができるなんてすばらしいことだと思います。

資源の少ない日本にとって、そして新たな産業を伸ばす必要がある日本にとって、自然を資源として見つめなおし、観光(レジャー)という形で活かしていくのはとっても重要なことです。とくに、地方である雪国にとっては、貴重な収入源になるはずです。

残念なことに、外国人観光客へのスキーガイドや、スキースクール、宿泊などは、外国人によるサービス提供が目立っていました。もちろん、地元のスキースクールやホテルなども努力はしていましたが・・・。大手資本の観光産業なら、ノウハウの1つでも持っていそうな気がしましたが、そうした取り組みは目に触れた範囲ではありませんでした。

バブルのときにあれだけ、お金をつぎ込んだのに、蓄積したのは不良資産の山だけで、山を活かす観光ノウハウは積めなかったのでしょうね。それはそうと、真のリゾート元年は、今の時期であるような気がします。

町をあげて、努力を重ね、実を結ぶといいですね。




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