プロが集まる組織

今日は、近くお仕事を一緒にする人とのディナーでした。話はいろんな方向に飛びつつ、やはり仕事に関する内容へ。そこで私、ならびに私が属する会社が好む組織の作り方についての話題になりました。

プロ集団って言葉がありますが、プロの定義はいろいろあると思うんです。僕は、集団を作る個には個性があって、人と違う方が良いと思う。個性と言っても仕事の中での話となるので、その多くは固有の技術、すなわち専門性を意味することになります。

分かりやすいのは野球とかサッカーなどのスポーツだと思います。みんなが4番バッターでも勝てないし、みんながストライカーでも勝てない。やはりそれぞれの役割においてベストと言えるような人たちが集まって1つの目標に効果的に向かえる。仕事でも同じだと思います。

仕事の要素を幾つかに割っていくと、営業的な要素、企画、研究、異例処理、改善、またはマネジメントなど、いろんな種類があります。それを1人の人がすべてにおいて優れているというのは難しいことだと思います。その結果、それぞれのプロを集めることになる訳ですが、同時にみんなが他の人を尊敬し刺激を与え合う環境にし、それを楽しめる人に集まってもらう必要がある。尊敬がないと協力は効率的に得られません。そして、一旦それが理解できると、自分が尊敬に値するかどうかの自己分析が求められ、より高いレベルの力を付けようとすると思うんです。ちょっと前イノベーションの話題に触れましたが、こうした組織がイノベーションを作るプラットフォームになるんだと信じています。

そこでは、人はみんなそれぞれ違うはずなので、そうした多様性をあらかじめ想定し、受け容れること、相手の話を最後まで聞いて、賛成できる点と意見する点を分けること、などが組織の共通ルールとして認識されることが望ましいと僕は思います。

難しいのは、1人1人がパズルのピースなので、代わりが利かないということ。でも逆に言うと、それがみんなの責任感や自信を高めることになります。もう1つ難しいのは、マネージャーが、自分より優秀な人(たとえある特定分野に限ったとしても・・・)を採らない場合があるということ。チーム・ビルディングをする人に求められる能力はむしろ逆、とボスに教わったのを思い出します。

こういう組織では、みんなが自己研鑽を続けることに投資します。これがまたイノベーションの原動力になるんだと思います。




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