短期の仕事リスト

今日は月曜日。朝の出勤、いつもの低血圧な状態から何とか仕事ができるモードに移れるよう努力する。朝空いている電車かバスに乗り、いつも決まって、午前中の数時間の間に何に集中しようか、を考える。やることの数が少なければ、頭の中で繰り返しシミュレーションをするし、多ければ小さいノートに手書きで、汚い字で、かきなぐる。どうせ終わったら破って捨てるだけだ。

これは月曜日に限らず、比較的毎日繰り返している習慣だ。少しの余裕、例えば電車に乗っている時間や、駅から会社までの徒歩の時間、合計で5〜10分あれば十分。この間は音楽など聴いてはいけない。新聞も見ない。ただ、今日は何をするか、したいか、を考えるだけである。

人によって、タスク管理の方法は好みが分かれるところだと思う。手帳などの使い方も同じだろう。先日、つい手にとった本「スピードハックス」にいろんな方法論が書いてあった。著者の一人が心理学者だということで面白そうだったのと、いろんなネット活用法が書いてあったので買ったのだが、その中のメモ管理やタスク管理にはいろんな方法があるなあ、と思いつつもそこはさーっと読み飛ばす。おそらくビジネス本が紹介することについて、既に自分のやり方が固まっている場合、何となく土足で自分の家にあがられた感じで心地悪いので、読み飛ばしてしまうらしい。

僕は長期の仕事リストはそれなりのものを作っている。不定期だが内容を大胆に見直して、優先順位付けに利用している。一方で、短期のリストや細かい仕事は、あまり書くことはしない。まずは、書きすぎてしまうとリストの収拾がつかなくなってしまう。さらに効果を感じることには、「今日はこれをここまで仕上げてしまおうー」、と考えることこそが、どういう仕事をどれくらいの時間でこなすか、どういう段取りで行うか、などの「見積もる力」を付けるのに役立つのだと思う。しかも同時に、その日の行動の動機付けまでできてしまう・・・。

このやり方の場合、何日かに1回は、まったくの思いつきで仕事を選んだり、いつもは見ないことや考えないことに触れてみようと思う日が訪れる。冷静に思い返してみると、そういう日に考えたことは、思わぬ議論の発展をみたり、自分が知らなかったことを知るきっかけになったりする。計画は大事だが、計画しすぎると、それをこなすあまり、全体像やそもそも論に立ち返りにくくなるのかもしれない。

「そもそも論」というのは、僕が社会人になって最初の上司の口癖。今でも大活用している言葉です。




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