失敗リーダーがメンツを保つことよりも、モチベーションを高めることの方が大事

今日は、チームの人から、僕のとある指摘がきっかけで思いのほか落ち込んでいる人がいると聞いたので、平静を装いつつもかなり気になっていた。

僕は、正論を言ったつもり。その場面で言わないと、職場のモラルも低下すると判断して放った言葉。「放った」というのは的確な表現で、それを聞いた人たちは、すぐさま我に帰ったよう。しかし、当の言われた本人が、それを引きずって考え込んでしまった訳だから始末は悪い…。

口調は決してきつくはなかったはず…。でも人によって受け止め方は違う。個人攻撃をする気は全くなかったけれど、言われた人はそう感じたのかもしれない。こういうとき、マネージャーも心が痛みます。しかし、それをやるのがマネージャーそしてリーダーの仕事。

今さら、「どんなふうに言ったのか」「何故言ったのか」を蒸し返したところで逆効果。こういう問題はその場で解決しなければ、こじれるばかりだ。蒸し返したい衝動にも駆られるが、それは本人のためというより、言ってしまった自分がかわいいから。自分に対する救いの言葉を得ようとするのは、このタイミングでは決定的に遅すぎる。

結局、落ち込んでいた本人の様子を見つつ、全く別の、前向きな話を用意して声をかける。

こういう時は、いくら仕事とは言え、自分もせつない。しかし、形はどうであれ、前向きな話があれば、頑張る人は頑張るし、それが本人が気持ちを切り替えるきっかけになるとも思う。

「これも部下にとっては一つのモチベーションになるのか?」と思ったが、いずれにせよ前へ進む何かが必要なのだ。

チーム・マネジメントって綺麗なことばかりではない。でもこれもお仕事。微妙な感覚のずれを自分で察したり、それを伝えてくれるチームを作ることが思いのほか大事だと改めて思った。




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