流れから感じること 〜 緩やかな変化に気付くということ

この話題、いつかの日記で書いたような気もするのですが、帰り道にふと思ったので、書き残しておきたいと思いました。


僕のチームに所属する人は、今年で8人から12人に増えた。人数では伝わらない部分もあるのだが、現場とR&Dを兼務する部署としては、この拡大は大きな力になる。具体的に言うと、何か新しいことを興す場合など、いままでの人の組み合わせでは出て来なかった考えや、議論などが生まれ、「相乗効果とかレバレッジってこのことだ」と思うことが多くなった。

一方で、こうした規模のチームに合ったマネジメント、相乗するアイデアに応えられるリーダーシップ、が重要になってくる。そして、こういう「流れ」に気付くこと、そしてその流れに対する処方箋を見つけることというのは、当事者ではない他人が行うのは困難であるし、実際にそういうこともなかった。僕の上司ですら、困難だったのである。

少し前に「このままではまずい」という危機感を感じた。僕の場合、ラッキーだったのは、4人も増えたのが極めて短い期間で起きたため、危機感を感じやすかったのかもしれない。そして、試行錯誤をしながらも、リーダーシップのやり方を変えてきている。具体的な話は別の機会に譲るが、リーダーシップというのは正解のない仕事なので、それが面白いのだけれども大変な仕事だ。最近になって、やっとペースがつかめてきたような感じがする。

難しいと思ったのは、こういう流れ、ひょっとすると多くの場合は緩やかで分からないかもしれない変化、から何かを察知し、手を施すということだ。僕は、こうした流れを「読む」ことに注意を払うことが好きだ。その多くは、会社に行く途中とか、朝シャワーを浴びている瞬間だとか、少し客観的に物事を見れるときが多い。

常に辛いのは、これを自分でコントロールし、そこから何がしかのアクション・プランを策定し、実行に移すということ。言われる前にやる、というのは仕事の醍醐味でもあり、プレッシャーでもある。昨日より今日、今日より明日がいい日であるためにも、他の人と違うことをやらないといけない、気づかないといけないときに気づいておく必要がある、そうした感覚を常に持っておかないといけない、のだ。

もっとも、それも含めて前に進むのが仕事であり、評価をされる、ということへの一歩でもある。よく、流れに身を任せて、という考えも聞こえてくるが、仕事の場合、流れを作るか、流れを感知して次に活かす、という感覚がとっても重要だなあ、と思った。




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