支えること 〜 アシスタントとリーダーの関係

今日は、グループ・アシスタントさんとの定例会議。グループ・アシスタントさんと言っても、秘書のようなお仕事をずーっとお願いしてきていて、最近その比率が高くなっている。それもそのはずで、僕のチームがだんだん大きくなっていて、同時にグローバルでの役割も大きくなっている。

僕自身について言うと、こうした変化の中で、必然的に仕事のやり方、特に人との係わり方を変えてきているのだが、同時にアシスタントさんにお願いすることも変わってきている。ありがたいことに、アシスタントさんは言われて仕事をするのではなくって、少し先回りをしたり、いかに物事をスムーズに流すかを考えたり感じたりしながら動いてくれるので、自分が気づく前に、「最近こうですよねー」と言ってくれて「はっ」と気付いたり感心したりする。

僕はなかなか自分から「こうして欲しい」という余裕が持てない。なぜならば、僕自身が試行錯誤で大きくなっていくチームを回していたり、新しいことを生み出したり、全く違う専門性の人たちをまとめていたり、新しく入ってきた人を馴染ませたり、と忙しい。なので、なかなか自分の仕事を、決まった形に落とすことができないのだ。

僕自身がそうなので、その仕事の一部分を切り取って、「ここをこういうふうに手伝って欲しい」とは言えない。言えない間に、また仕事のやり方が変わっていってしまう。

こう書いて気付くのは、「僕のアシストは相当難しい」ということだ。実際、アシスタントさんも「何を考えているのか分かりにくい」と感じていたようだ。

そのフィードバックを正直に言ってくれたことは、何よりも有難いし、その行動が信頼を高める。僕は、それに対して、「正直に今はこう思うので」ということを伝え、「その時々に移り得る考えを言っていくしかないのだろう」「しかしそれは大変だ」という具合に、いまだに悩んでいるところだ。

この話を少し違う視点で整理してみよう。アシストする人は常に何かできないか探っているし、アシストしてもらう人も何をしてもらおうかを探っている。もし、それが定型の型に落ちてしまった場合は、本当の意味でのアシストとは言わないだろう。「おもいがけず助かった」とか「気付かせてくれてありがとう」と思える場面が、アシストということなのだろう。

そうなると、普段からの考えを伝えること、この努力にやっぱり尽きるのかもしれない。




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