プロスポーツから学ぶ

昨日届いた日経ビジネスを読んでいると、サッカーの岡田監督とラグビーの平尾氏の対談が載っている。その中に、次世代リーダーに求める苦言があって、「檄を飛ばすようなやつが少ない」というコメントがあった。僕も、自分から見た次世代リーダーに対しては同じ気持ちが少ながらずある。

リーダーシップって言うと聞こえは良いけれど、結局は、ピンチのときや、お互いの声が足りないときに、周囲を見て、声をかけて、檄を飛ばし、あるいは悩みを聞いて励ます、という行動ができるかどうかだと思う。その根底には、周囲への興味を絶やさないこと、があるべきだ。「今やるべきこと」「やってあげられること」は何か?を、敏感に感じとり、思ったことはすぐに実践することに尽きる。

まさにスポーツの修羅場では必要とされることである。僕は、チームスポーツの経験があるので、こういう記事や考え方を好むのだろう。しかし、スポーツの経験がない人にとっても、真のプロの世界で生きている人たち、とりわけスポーツ界の人の対談や本を読むことは、良いことだと思う。

プロという意味では、我々ビジネス・パーソンと、スポーツ界とではどちらが厳しいだろうか?いろいろな比較法があるとは思うが、総じてスポーツ界の方が厳しいのではないか。それは、プロとしての歴史が長いというのも関係するのではないかと思う。試しにスタジアムに行ってみると、プロで稼ぐということはすごいものだ。サッカーであれば、例えば5万人の観客に対し、チームのレギュラーは11人しかいないのだから。

スポーツ界は、稼ぐという行為とそのための努力が、比較的(全てではない・・・)可視化されているから、厳しさが分かりやすいと言うこともできるだろう。僕らビジネス・パーソンの仕事は、わざわざ可視化することはしないが、プロ選手が持つような緊張感で挑みたい。それゆえ、その日その時を無駄にしてはいけないと思う。地味でも、不断の努力を怠らないようにしないといけない。そんなことを学べるのもスポーツだったりする・・・。




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