学びを共有 〜 Share Learning Experience

「学びの共有」とは何でしょうか?最近、こういう機会が増えました。

大きなカンファレンス(会議)や研修があった後に、「自分はこんなことを学んだ」とか「これからこんなことを試してみようと思う」ということを人とシェアする。それにより、自分の頭をリフレッシュしつつ、目的を明確に、かつタイムラインや具体的な行動を明らかにしていく。

これは、どうやら米国では一般的に行われるみたいです。日常の会話でさえ、「〇〇に参加したんだ〜」ということを話すと、すかさず「で、何を学んだの?」「何が面白かった?」「△△のプレゼンテーションはどうだった?」と具体的な質問が飛んで来ます。

その他に、会議や研修の最後のセッションで、「学んだことを隣の人とシェアしてください、時間は1人2分で!」という指示が飛んだりします。隣の人を2回くらいとっかえると、考えが自然と絞られていきます。

もし、昨日まで研修で会社を休んでいて、翌朝、無防備に「研修に行ってきた」と言おうものなら、その直後に困ることになります。ある程度、何を学んだかを自分の中で整理しておかないと、質問の答えに窮してしまうのです。

特に、英語の会議の場合だと、自分の思考をもう一度整理しなおす必要がある場合も多いので、5分でもいいからちょっと振り返って考えをまとめることが重要です。

そもそも、会議や研修、他人のプレゼンテーションに対しては、目的をあらかじめ持って挑むことが重要です。「今日はこんなことを聞きたい、知りたい、考えたい」という意識のもとで、「何を学んだか」「自分の仕事などにどう活かすか」「具体的にどう動くか」をその場でメモしていくのです。

Learning Experienceをシェアするってことは、学んだ本人にとって重要です。また、周囲の人が質問をしてあげることも重要です。属しているチームや会社が、学ぶことを奨励しているのであれば、そうした雰囲気はカルチャーとなって学びの喜びを増やしていきます。

おそらく、研修に行かせるためにお金を出すということよりも、効果は高いと思います。聞く方はとっても簡単ですね。「なにをまなんだ?」というたった7文字で、にこやかに目を見ればよいのですから。




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