消耗戦を勝ち抜く

近頃の仕事では、マネジメントの比重が高い日々が続いている。

マネジメントというと、「管理」的な印象を受ける人がいるかもしれないが、戦略的な仕事もやっている。たとえば、意思決定は迅速にしているつもりだし、ここぞという場面では、新しいことを手がけたりしている。

しかし、ビジネスは常に上手く回るとも限らない。そんなとき、ややもすると受身というか、リアクション的に動かないといけない場面も多い。

しかし、リアクションの中にも、変化がある。自分がいろんな情報の交差点になっているのだ。これを受け身に利用するだけではもったいない。防戦の中にも、攻撃へのヒントは隠れている。

しかし、多くの時間は、「管理」的な仕事に充てられていくのも事実だ。いろいろ考えず、そんな仕事はさっと勢いに任せて済ませることが良いのにと思う。そして、空いた時間に、本来自分の得意な分野である、独創性を発揮する仕事に従事できたらよいのだが、「今日も仕事をこなしたな」と思ったときには既に夜になっている。マネジメントの仕事は思ったよりも疲れる。おそらく、受身に応じる仕事が自分のリズムに合っていないからだろう。

時間が経過すれば慣れるのは分かっている。しかし、自分らしさとの距離が出てしまう。それが今直面している課題。精神的には消耗を強いられる。

まずは1日に1時間でも30分でも、オフィスの中で自分ひとりの時間を作らないといけない、と最近思う。そして、一歩引いて物事を冷静に見つめて、決断につなげたい。直観力というのは、常に存在すると僕は思っているが、それは一定の機会で触れていないと勘がにぶるのだ。



【編集後記】消すという字を見て、『かど消し』を思い浮かべました。消しても消しても「角」が尖がっているような神経の持ち主でいたいですね。しかし、それも角がたくさんあってのことですね。
僕にとっては直観を支える「考え方の引き出し」だと思うのです。それを失わないようにしていきたいです。



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