書評〜4-2-3-1

面白い本だった。このタイトルからピンっ!と来た人。じっくりお話しましょう〜。

サッカーの布陣の本です。大手町の紀伊国屋をひやかしていて、偶然見つけた本。とはいえ、今売れています的なコーナーに置いてあったので、既に手にした人も多いかもしれない。僕が買ったときで、既に増刷しているし・・・。

4-2-3-1とは、サッカーでディフェンス側から4人、次に2人、3人、最後はフォワードが1人といういわゆるフォーメーションの話。しかし、サッカーは攻守が目まぐるしく変わるため、この布陣が重要な意味を持つ。しかし、いわゆるサッカー本とかを読んでいても、3バックと4バックの違いとか、なんとなく感覚で読めた記事もあったけれど、今ひとつよく理解できなかった。この本は、そんな”もやもや”をすっきりさせてくれた。

この手の話で、すぐに思い出すのは、90年代の後半に、僕がまだ浦和に住んでいて、毎週のように浦和レッズの試合を生で観たり、TV観戦していたときに、3バックから4バックに変えたことがあって、そこで喧々諤々の議論があったこと。確か、オジェックが初回に監督をしていたときに、1年目だったか、3バックのカウンターサッカーがうまくいったので、次の年でステップアップを試みた時期だった気がする。今思うと、レッズの専門誌はレベルがあったなあ〜と思う。

あとは、25年以上もさかのぼって僕がサッカーをしていたときの頃。僕がいたチームは、指導者もいなくって、先輩から代々4-2-4というフォーメーションを引き継いでいた。ウイング・フォワードが外に開いていたのは良かったが、ディフェンスまでカバーすることが少なくって、前線と後ろがよく分断されていたことが思い出される。自分が卒業する頃には4-3-3になっていたような記憶がある。

この本は、何故イタリア・リーグが盛り上がりそして衰退したか、オランダ人監督による采配は何故攻撃的か、ジーコはなぜうまくいかなかったのか、などについて相応の説得力で答えてくれているようにも見える。

これを実感するためには、自分の目でスタジアムに行くことだろう。なぜなら、フォーメーションはTVでは分からないからだ。と言っておきながら、僕は最近スタジアムに行けてない。レッズの国立競技場ホームゲームがなくなってしまい、今住んでいる家から埼スタが遠くなったからだ。

出張でロンドンに行くときは、時間さえ合えばスタジアムに行くようにしている。サッカー専用スタジアムは選手が近くに見えるし盛り上がる。しかし、Jリーグのチケットはプレミアリーグとかと比べると、手に入りやすいし、値段もお求めやすい。Jリーグを応援しよう!

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)




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