カジュアルな会話を通じて… 〜 人間関係(リレーション)の構築


今週はWhartonでマネジメントの研修に参加しています。Whartonは、理解が正しければ、University of Pennsylvaniaの一部でMBAなどのコースに特化したところです。ゆえに、企業向けのマネジメント・コースなどもたくさん用意していて、それぞれの企業にカスタマイズしているようです。

参加者は、Globalに散らばる30名ほどの人たち。Whartonのプログラムということ自体に大変な興味もあるし、普段だとなかなか接点が持てない人たちと意見をぶつけることも大変貴重な機会です。


大学の敷地はとにかく広い。大学の中に、普通の道が通っていて、さらに学生が歩く歩道も、車道とは全く分離して作られている。車の往来に関係なく、敷地内を移動することができる。そのような環境は、もの想いにふけったり、発想の転換に良い、という見方は、以前読んだイノベーションに関する本で、ふさわしい環境の例として取り上げられていたのを思い出した。僕が大学院のコースを受けた筑波大学つくば市)とも非常に似ている。おそらく規模は米国の方が上だし、筑波の方が後から出来たと思うけれど、何となく母校に帰ったような気がした。

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今日の中で印象的だった話題は、仕事の中で如何に効果的に人間関係(リレーション)を構築をしていくか、についてです。いろいろなテクニックは挙げられるそうですが、「効果的にするには?」の行き着く答えは、「マネジメントの理論にはない」ということです。

では何が効果があるのか?

それは、上司と部下間、そして同僚間のリレーションにあると言います。その中で普段からいかに頻繁に、いろいろな形態で、時に直接的に、また間接的に、思うところを伝えていけるかどうか、が大事だそうです。その結果、物事の優先度を伝えたり、思うところの意味が伝わっていく、とのことです。

この考え方は、最近僕が実践していることと通じていて嬉しかったです。正式な会議やかしこまったコミュニケーションよりも、頻繁に話すことは反復性があるので、その繰り返しの中から優先度が伝わりやすいし、部下が上司の優先度を探る嗅覚も研ぎ済まされていくのだと思うのです。

僕には経験がないからよく分からないけれど、親が子供に物事を伝えていくのにも共通するものがあるのでしょう。親子のコミュニケーションがコミュニケーションの本質的なものに基づいているというのは自然な考えではないでしょうか。


しかし、僕の中にもたくさんの反省点があって、まだまだ十分な機会や時間をあてていないし、話の内容も相手も偏りがあると自覚しています。そうしたことがないように実は記録をつけているのですが、改めてそうしたコミュニケーションをしっかり図っていこうと思いました。




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