ダイレクト・タッチ・パス 〜 仕事では?

ダイレクト・パスとか、ダイレクト・タッチとは、サッカーで、トラップをしてボールを持つなどをせずに、ワンタッチでボールをパスする技術。自分でボールを持たないので局面の展開が早くなり、相手の裏や判断の先を行くことができる。これを行うためには、ボールが来てからパスを出す判断をするのでは遅いから、常にボールが来ることを予測して、次の展開を読む。

これと似た感覚で最近仕事をすることが増えた。今、沸いた疑問や考えはすぐその場で実行に移す。頼まれたり聞かれた仕事は、とりあえずすぐに答えられるところまで答えてみる。ある判断を行うのにベストな人を人選して、つないでいく。電子メールは送られてくる件数が多いので、さばききれれないが、極力開けてななめ読みをしながら、優先順位をつけて返していく・・・。

仕事を進めながら、次の展開を予想することもある。この予想は綿密なものではなくって、誰かが反応している様子を映像として頭の中に描いたり、声を想像する程度の感覚的なものだ。

こうすることによって、スピードが上がり、かつ物事の回りが良くなってきたような気がする。もちろん、じっくり考えないといけない仕事もあるので、一日の中で時間を使い分けてはいるが。

特にマネジメントの仕事をするときは、この技術は効果的だと思う。自分一人がこなす仕事よりも、周囲の人に効果的に動いてもらう環境や状況作りがマネジメントの仕事。必然的に人と話すことが多くなるし、相談も増える。その時々で瞬時に判断をし、情報を集め、理解を深くし、次の判断に備えていく。

しかし、このペースが長続きするかどうかは自信がない。極度に仕事が集中すると回らなくなることは目に見えているからだ。ある程度の余裕を確保し、「結果として一日忙しかったけれど何とかなった」というのが理想だろうか。




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