上から見て思うこと〜都市概観(サンフランシスコ)

先週まで行っていたサンフランシスコの記録です。

前の週末に市内を散歩していました。コイト・タワー(Coit Tower)というちょっとした展望台があって、その上から市内を一望することができるのです。高さは55メートル。京都タワーが31メートルらしいから、それよりも大きいものを想像したら良いでしょう。

しかし、コイト・タワーは坂の街サンフランシスコの高台のさらに上に建っているとあって、ご覧のように市内を一望することができます。

これは市街地から住宅地、とくにゴールデン・ゲート・ブリッジ方面を見たもの。

こちらは市街地、とくに金融街を見たもの。

サンフランシスコが東京と違うのは、地域ごとの用途・特徴が分かれている点でしょう。それと関連して、地域ごとに建物の高さ(制限)が決まっているようです。たとえば、高層マンションなどは商業地域内か、隣接する地域にしか建っていません。サンフランシスコは住宅の価格や賃料が、全米の中でも高い街であることを考えると、やはり規制は存在するのでしょう。

東京に目を転じてみると、ところどころに見られる高層建築は、この街を外から見る場合に統一感というものを失っていると思うのです。六本木ヒルズに見られるようなランドマークやシンボルがあることは良いことですが、あちらこちらにポツン、ポツンと高層タワーが建っている様子は、僕の感覚では落ち着きを奪うのです。

しかし、それゆえに東京という街の大きさやエネルギーを感じさせるのかもしれません。結局、人それぞれの感性の問題に行き着きそうで、どちらが良いという問題ではありません。しかし、都市としての景観に配慮を置いているパリや京都などとは対照的な街ですね。

僕の旅行は、観光地やリゾート地に行くことが多いのですが、都市をこのような視点で巡るというのは面白いのかもしれません。中華街やイタリア街のような文化的な密集度合いが地域の特性を色づけたり、高級住宅地や庶民的な街の存在、交通機関の発展度合い、水や緑との共生など。観光マップに載っていないものを見るのに、地図一つで気ままに歩くのも悪くないでしょう。




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