水泳

ごく最近、水泳を再開した。

体調を崩ししばらく運動から遠ざかっていた。日常生活はかなり安定してきたから、体力を回復させないといけない。ジョギングあたりから始めても良かったが、近所に区営のプールがあるので、立ち寄ったのがきっかけとなった。

もともと泳ぎが上手でもないのだが、水泳は何度かブームになったことがある。そのほとんどが怪我をした後だったが、繰り返しやっているうちに、それほど頑張らなくても長距離を泳げるようになっていった。

少し要領を得ると、「もっと上手くなりたい」と思うのが自分の性格だ。泳ぎこんでいる人と比べると、明らかに自分のスピードが遅い。水泳の場合、コースが混んでくるとペースが遅いのがプレッシャーになっていく。意識しなければ良いのに、周りに迷惑をかけたくない、目立ちたくない、という自分の性格がここで発揮される。そのため、無理に力を入れて泳ぎ、すぐ疲れてしまったり、逆にペースを遅くしたりする。

今日は人も少なかったので、本で仕入れた情報をもとに、リラックスしつつも、胸の筋肉をより使えるようなストロークを意識し、大きくゆっくり、しかし速く泳げるような練習をしていた。徐々にではあるが、自分の泳いでいるスピードが感じられるようになっていく。25メートルを何掻きで行けるか、なども数えたりして、少し減ったことを嬉しく思う。

泳いでいる間は無心になれる。いや、まだ泳ぎ方がどうのこうの、と考えていることも多いのでちょっと違う。しかし、無心になることはストレスを解消することにも役立っている。

室内プールは、外の空気も景色も感じられない巨大な空間だ。塩素の匂いがほんのり漂い、黙々と泳ぐ人たちと監視員の人たちとの間合いも独特のものだと言える。何度行っても、人の顔ぶれが違うだけで雰囲気はだいたい変わらない。それが好きか嫌いかは考えの分かれるところだろう。

そういった、ある意味では無機質は環境だからこそ、自然と監視員の人や受付の人に丁寧かつ明るく挨拶をする。周囲の人もどことなくそんな感じ。その雰囲気は好きかもしれない。




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