潰れない生き方

自分自身の経験に照らす興味があったので、高橋克徳さんの「潰れない生き方」を手にとってみた。

潰れない生き方 (ベスト新書)

潰れない生き方 (ベスト新書)

改めて触れると、僕は今年の春に体を壊し、職場を離れた。体を壊したのは3度目。1度目のときは仕事を変えたが、その後、仕事のやり方は変えられなかった。

本当に「潰れない」ためには、周囲の協力や時には運さえも必要だと僕は思うけれど、潰れる要素を減らしていくことで、より自分らしい、より良い働き方ができるという点は共感する。

「仕事の拠り所となる考えがある人は強い」ことをブレない働き方・生き方として案内する一方で、ではそれができている人にどういう傾向があるかという部分(138ページ)が面白かった。

それは感情を持つことや表現することと関係すると読めた(150ページ)のだが、感情を出すことについては潰れないためのより具体的かつ技術的な処方であると述べている。

感情は、ストレスなどの状況によって、表に出すことを抑えこむと、だんだん出さない状態に慣れていってしまう。僕の状況はこれだった。しかし、僕は、おそらく幼少期から、それゆえ日常生活でも感情を表に出せなかったので、根っこは深かったのでしょう。

加えて、仕事の拠り所を見失っていたから、潰れるべくして潰れたのだと思う。しかし、潰れることで得たものは大きかった。僕の場合は、潰れたダメージが比較的軽かったから、今こうして言うことができるけれど、出来れば・・・潰れる前に読んでおきたかった。

本は、文章は平易だけど、流れが分かりにくい部分があるようです。読む前に「自分はこの本からこういうことを得たい」と具体的な何かを書き出してから読むことをおすすめします。最初は「?」と思ったけれど・・・読み終えると良い本でした。




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