自分の小さな「箱」から脱出する方法
おととい、ツイッターでつぶやいていた自分の小さな「箱」から脱出する方法を読み終えた。
『今の自分にタイムリー』と言ったのは、久しぶりに会社の人たちと会うのに、休んだことの後ろめたさとか、何を話してよいかの戸惑いがあったから、おとなしい自分をそこに見ていたからだと思う。
「箱」とは、自分と他人との間にある見えない壁ことである。それによって問題が連鎖的に起こる、とこの本は例をあげて分かりやすく説明する。
「箱」は僕が言った「おとなしい自分」に存在するとは限らない。もっとも典型的な例は「怒っている自分」だろう。瞬間的に箱に入ることもあれば、入りっぱなしの人もいる。
問題の起点は、「自分が中心で他人はモノ」と捉えるからだと言う。脱出する方法は簡単で、そういう自分を認識することだと言う。
確かに、「箱」というのはイメージしやすく、感覚的に頼りになるツールだ。
僕は、先日読んだ「怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)」と偶然にも重なるところが多かったところが面白いと思った。自分を中心にしてしまうと、怒ったり、自分を正当化したりして、コミュニケーションを阻害してしまう。人は、言葉だけでなく、態度や雰囲気でも察することができるから、表向き「あなたのことを見ていますよ」としても、実際のところがなければ、それが伝わってしまうのである。
この本は、「箱」はおそろしいので箱から出なさい、と言っているようにも思える。ではどうやって「箱」から出るかというと、気付いているあなたは大丈夫なので、それを意識し続けなさい、とも。これを実践し続けるのは容易ではない。「箱」というネガティブなイメージを頭に焼き付けて、そして箱の外にいる自分によって得られた経験をプラスのエネルギーとして、毎日を楽しむことがコツなのではないかと思った。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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