オンライン証券比較

ひと頃、証券投信投資顧問という兼業しまくりの会社にいたことがあって、それ以来証券会社の口座を閉じていました。証券会社にいると、証券口座で現物株が持てなかったり、いろいろと制約があるのですね。利益相反の防止や内部者取引の禁止ということで、その主旨に反対する気持ちは全くありませんが、未だによく分からないのが、勤め先のルールだけでなく、口座のある証券会社側のルールもあったのです。途中から証券業を兼業しだしたので、自分にとっては結構困惑した話でした。長期投資の株式をしぶしぶ売って現金に。数年前の話なので、今は少し良くなっているのかなあ?

今後証券会社に勤めるかもしれないので、安心はできないけれど、投信とETFなら何とかなるかもしれないという望みを持って、オンライン証券の比較を始めました。

僕はそんなに頻繁に売買しない方なので、手数料よりも投資情報を重視して今回は証券会社選びをしようと思います。しかし、どこかのサイトで誰か言ってましたが、そういう比較サイトがないのですね。結局、一軒一軒見て回り、これが良さそうという株コムと松井証券に資料を請求。

株コムは三菱UFJグループになり、三菱UFJ証券のアナリスト・レポートが見れそうです。三菱UFJは比較的中小型もカバーしているし、エコノミストの佐治さんは結構好きだから、良いかなあ〜と。松井証券はクイックのリサーチサービスを無料で見ることが出来ます。

株コムもクイックのサービスは見れるけど、月525円払うか、たくさん売買をしないといけない。この手はずるい。まあ自社グループのレポートは無料で出しているからまた良い方。

大和は自社アナリストのレポートを見るのでさえ、たくさん売買するか1000万円以上を預けないといけない。ダイジェスト版は無料で見れるようだが、この手もずるい。

野村はそういうのはなさそう。しかし、どのくらいの量・質のレポートにアクセスできるかはネット上では判断できなかった。

米国ではチャールズ・シュワブなどが口座開設者にはレポートを無料提供しているとの噂。相当の差を感じるなあ。

機関投資家が発注先を選ぶ際の決め手として、アナリストの質というのは昔も今も変わらない。しかし、機関投資家も万人に知れ渡るアナリストの情報よりも、自社アナリストの情報を重視したり、証券会社の売買執行能力を重視する傾向にあるから、アナリストの地位は少しずつ地盤沈下しているとも聞く。そんな状態を指を加えてみるくらいなら、外にどんどん発信して注文を集めても良いのではないか。

しかしリテールには外資系証券が入っていないから、動きは鈍いのでしょうねえ。




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