日本株は買いか?

昨日の米国市場に続いて日本株も下がって始まりました。後場は少し戻しているようです。

国内にこれと言った経済ニュースがない中で、米国が大きく下げ、東京の寄りも大きく下がったら、すかさず買いたくなるのですが、証券口座がまだ準備できていないので、今日は指を加えて眺めるのみ、です。今までの言動と180度違いますね。長期投資を他人に勧めながら、自らはアクティブ運用の古き良き日を思い出して行動しそうになります。

余談ですが、今朝の民放の7時のニュースはちゃんこダイニング若の倒産ニュース。元横綱は2年前に会社役員を辞任し、今は名前を貸すだけとあって、そのニュースはグダグダでした。特段の批判も論評もできず、一般論として金融危機後の外食産業の不振について語るのみ。これが今朝7時のニュースとあっては、民放は見るだけ無駄ですね。

民放テレビニュースは娯楽として位置づけるとしても、日米株価の相関関係と朝刊ヘッドラインの深刻度合いや話題性などは、それなりに関連があると思います。

さて、日本の株については、GDP長期金利を少し上回る程度で、さらに長期に目を向けると人口減や国債残高が何らかの形で国民に負担をかけるのではという憶測から、買う気になれないという意見が聞かれます。

日本の企業を応援しよう!という気持ちを行動に移し、日本に投資をすることは理屈として解りますが、市場でインデックスETFやインデックス投信を買うことは流通市場で株の保有者が変わるだけだから、総量としての投資増にはならない、という指摘もあります。

ベンチマークに対する勝ち負けで投資をする機関投資家の場合は、日本株をアンダーウェイトにしすぎるリスクを嫌うという理由で、日本株へ投資するという話はありますが、絶対リターンを目標とする個人投資家の場合は純粋に日本がリスクプレミアムのある市場かどうかを考えることが良いのでしょう。

こう考えて来ると、東証株価指数TOPIX)全体に投資をするインデックスは少し苦しいかもしれない。TOPIXは銘柄数が多いので、優良と言われる企業がどんなに頑張っても、そうでない企業が足を引っ張りがちだし、時価総額で比較的大きなウェイトを占める銀行株は、今日の日経の経済教室でROEが低いと指摘されているように、日本の成長をリードするような役は担えそうにない。

しかし、日本が人口減少時代を迎えると言っても、市場は外に拡がっている訳だから、輸出で稼いでいく企業に効率良く投資していけば良いと思うのです。ここで言う輸出とは、伝統的な自動車や電機ではないのでしょうね。今だとインフラ(水を含む)、食糧、環境なのでしょうか。

長期投資とは言っても、ある程度の大局観は盛り込んでいっても良いと思うのです。当然リスクもありますし、はずれることもあるでしょうが。




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