渡邉美樹の夢に日付を!

テレビでお馴染みの渡邉美樹さんの本。本の内容は、タイトルから想像できるとおりだけれど、こういう本は読んでいく過程の中で、自分に問いながら自分の感情や気付きが何かを探ることが大事で、そういう意味ではエネルギッシュな渡邉さんの問いかけは、自分にとっては良かった。

夢というと、大きなものや小さなもの、いろいろな次元がある。夢なんてないよ〜、という人さえいるだろう。渡邉さんは、最初は小さなものでも、あるいは「車が欲しい」などの物欲でもOKと言う。夢は成長するもので、夢を追う過程において幸せを感じられることが大事だと言う。ただし、人と比べるのは意味がない。自分の気持ちに正直になって、夢を明確にし、期限を設けることが大事だと言う。

人と比べるのは意味がないと知りつつも、渡邉さんは若いときから大きな夢を持っていて、それを達成してきている。大きな夢は人を成長させ、そしてさらに夢を大きくする。そんな事例が目の前にあるようだ。会社組織で働いていると、夢が小さくまとまってしまったり、自分で見えない限界を作ってしまう経験が自分にはある。そんな人には「やりたいことを見つける日を計画する」のが良いそうだ。確かに、日々の業務に追われていると、5年後10年後にどんなことをやっているかを想像するのは難しい。とりわけ、今の現役世代においては、社会の変化が本当に激しいから、自分たちの先輩世代の生き方だけを見ても、そのとおりにならない可能性が高い。

話は脱線するが、最近の新聞やテレビは、5年後10年後というよりも1年先くらいを追っかけていて、前提となる世界が今とあまり変わらないと置いている。別の言い方をすれば、次の変化を読むことに力が注がれすぎている。大きな流れを見失うと何が起こるか。いつの間にか「こんなところに来ちゃったよね」ということがこれからますます起こるだろう。

そうした中に身を任せるのも良いが、自分で流れを読んで夢を作っていく、こともこれからの時代には大切だと思う。それは、僕らが最近の10年くらいの間に学んだことであって、それを自分たちと子供の世代には活かしたいと思うのである。

話を本に戻そう。夢の達成のためには、ストイックな気持ちで向かう必要もある。渡邉さんは「心を休ませてはいけない」と言う。これ以外にも随所に渡邉さんの強い心と、その心に裏打ちされた行動術が繰り広げられている。

このあたりは、それぞれが持っている心の強さで調整が必要か。既に強い心を持っている人は、渡邉さんの考えに共感すると思うけれど、さらに勢いを加速すると、体を壊す人も出てくるかもしれない。逆に、心が弱いなあと思う人にとっては、激励の言葉が並んでいるのではないか。僕は、「体は休めても心は休めるな」と言われても、体調が万全でないと心は強く保てないという考え方なので、自らのペースを見つける技術も、夢達成のためには大事な努力であると思う。

夢に日付を! ~夢実現の手帳術~

夢に日付を! ~夢実現の手帳術~




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