えっ!最近はOB・OG訪問ってしないの?〜就活の記事を見てちょっと驚き

ダイヤモンドオンラインにネットで情報を得ようとする君が被っている二つの大損という記事があって、驚きました。

ネットに頼るだけでなく、「図書館に行って業界紙や社史、経営者が書いた本、業界研究本を見ましょう」と。うんうん。僕の時代(就職活動は20年前)でも同じような事は言われたなあ・・・。

次に「会社や会社のショールームに行ってみましょう。商品や社員の表情を見ましょう」と。これは、OB・OG訪問をすると、自然と感じる話だよなあ・・・。

記事は最後に「ぜひとも取り組んで頂きたいのはOB・OG訪問です」・・・、えっ!?、今の就活生はOB・OG訪問をしないの???


僕が勤めていた会社は長らく新卒採用をやっていなかったので、昨今の就活事情にはすっかり疎くなってしまっています。

昔話をして懐かしむつもりはないですが、20年前はネットが一般的ではなかった時代。携帯電話もまだ普及していない時代です。大学の先輩(OB・OG)に電話でアポを入れ、忙しい中でお時間を頂き、いろいろとお話を伺ったものです。

同じクラブやゼミの先輩ではない場合も多かったので、当然面識はありません。アポの瞬間は緊張しましたが、それも良い社会人勉強になったのを覚えています。

もっとも、企業側もリクルーター制をとっていて、先輩方が忙しくても、リクルーターにつないでくれて、お話を伺うことができました。今はどうなのでしょうか?


ダイヤモンドの記事にもありますが、実際に人と会うと、その会社の雰囲気を肌で感じることができます。記事では30歳前後の先輩が良いとありますが、たった1〜2年の先輩でも、十分に会社の雰囲気をうかがい知ることができました。1年も働くと、ある程度の仕事はできるようになっていて、会社という組織の動き方も分かってくるからです。

先輩の年齢にこだわるよりは、2名以上の先輩と会う方が良いかもしれませんね。1人だと、サンプル・エラーである可能性もありますから・・・。

僕は、当時、製造業から小売業、建設、金融と、業界を絞らずに話をうかがったのですが、次第に金融に興味を集めてからは、時間が許す限り、多くの金融機関の先輩方とお会いして、自分に合う社風の会社を選んで応募するようにしました。

当時は、今と違って、入るのは容易な時代でしたから、今の就活生の苦労を思うと申し訳なく思うのですが、その時に自分に合わない会社に入っていたらどうだっただろうか、と思うとゾッとします。

「これは面白そうだな〜」と思っていた業界が、かなり官僚的な世界で、自分の活かし方がよく分からないなあと思ったこともありました。

金融に絞ってからは、会社によって社風が違うのに驚きました。当時の金融業は、今以上に扱っている商品が似ていましたから、これは驚きでした。

僕は、トップダウンで物事が決まっていく会社よりも、ボトムアップで動ける会社が自分に合うと思っていました。それだけ、成果に対する要求も厳しいし、よく言えば自由、悪く言えば無茶苦茶な先輩も多いし、組織としてのまとまりに欠ける様子も感じたのですが、その方が自分も思いっきりやれると思ったのです。良し悪しの問題ではなく、好みの問題なので、他人の書き込みや評判で判断するのではなくって、自分の感覚で判断するしかないのでしょうね。

諸事情で転職しましたが、今でもその会社のファンです。その会社で社会人スタートを切れたおかげで、今の自分があると言い切れます。

ちなみに、ダイヤモンドの記事が言うように、「他人と違うことをやって競争力をつける」というのは、社会人になっても、非常に有効な仕事術です。違うことの中から、価値が生まれ、それが意味を持つのです。




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