はじめてのメディア・トレーニング

先週、メディア・トレーニングというものをはじめて受けてきました。

メディア・トレーニングとは、新聞や雑誌、テレビなどのインタビューに答えるための準備をするものです。しかも、半分は英語。

僕は、取材に応じることがあっても日本語だけだと思っていたのに、「英語のコースの方が良いから・・・」という理由で、英語のセッションを受けることになってしまいました。

案の定、英語のスピーカーの質問は速く、ケース・トレーニングでビデオが回っているから緊張もし、しどろもどろで最初のケースは終了。「通訳を付けた方がいい」と言われて「最初からそのつもりだわい(怒)」と思ったのですが、この英語のセッションはなかなか良かったのです。

インタビューの質問すべてが、話し手にとって都合の良い質問になるとは限りません。このとき、質問を受けつつも自分の話したいポイントに流していく答え方を「ブリッジ」と言うそうです。

このブリッジに相当する答えの切り返し方は、英語の表現の方が洗練されているようです。日本語だと、1つの例では「むしろ」という単語があるのですが、「むしろ」を言う前に幾つか言葉を並べないと会話が不自然になってしまいます。それを、簡潔にまとめて言うのは、英語で感覚を得てから、日本語に慣らすというのが良いようなのですね。

英語は、基本的に直接的にメッセージを伝えるので、トレーニングの第一段階には良かったみたいです。

メディアの場合は、すべての質問に答えてもらえなくても、記者も慣れているから良いとのこと。これは顧客と話す機会が多い人にとっては、世界がまったく異なります。

顧客との会話では、逃げる答え方はあるものの、基本的には顧客が満足する形で徹底的に会話に応じます。しかし、メディアでは、記者のペースに引き込まれると、こちらのメッセージが伝わらないまま、記者の質問の流れに引き込まれていってしまうようです。トレーニングとは言え、そして極端な質問構成だったとは言え、一度記者の質問の流れに引き込まれ、ブリッジを使えずに答えていくと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

はじめて教わることばかりで、終わった頃には背骨が痛くなるほど、頭も体もフル回転した研修でしたが、とても勉強になりました。




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